あの日のシンガロングvol.6

「まだ声出せる準備は出来てる?」

客席に米原が聞く。

会場からひたすら声を出し続けた観客に問いかける。

「よねー」
とか
「さいとー」とメンバーの名が呼ばれる。

パンクバンドだと言うのに米原も齋藤もイケメン。

女性陣も元有名な(いつも彼女が元じゃないと言ってる。米原も齋藤も)バンドから米原が引っ張ってきた真内姉妹も男から野太い声で呼ばれる。

ああ、俺だけ呼ばれないなと思いながら、影アナが終わり、入場。

袖と同じことが繰り返す。

実はこの回からリーディングもやれるのではないかと言う米原の提案で、ステージに立つ。

最初は、

「俺なんてでても」

と思っていた節もあったが、

「三谷幸喜もやってるじゃん」

そう言われふと思うと。

と思って、いざ幕が上がると、

「あれ、自分で何もしてないじゃん。ただ、依頼されてるじゃん!」と思い、袖に戻ろうとする。

顔晒してるとか、インタビューに答えてるから出ていいかではない。ここはあくまでdtmのステージだ。

しかし、最後に僕に詩を書かせようとセットを始める。

ライブハウスは一斉僕にライティングをさせたがってる。

「はじめまして。作詞担当の秋元絵二夢でふ」
自己紹介で噛む笑。
「初の自分で書いた詩にプラスでやります。よろしゅう」

「じゃあ、行こっか」

米原合図で1曲目「Time is over」から。
この曲のコンセプトは乖離。
とにかく、「この社会では会わないものをあってみて幸せかどうか」を書いた。
それ故に、新版ではどんどんくっつけて離れないようにしながら。
この曲に関していえば、元PIERROTで、Angeloのボーカル等やってるキリト様のニュアンスを入れてる。それに彼の過去作をカラオケで歌うのが得意で、それを現在地を証明していく。
米原の声がひたすら機械チックに歌うので、緩やかに。

ここでまずひとつ、失敗を。

これ後でまた編集して円盤化したいのだが、乃木坂で言うバスラ的にまだ発表されてるのはアルバム1枚。活動はこれからも続けるので、いつか原曲のアレンジもだなと思った。

2曲目の「rocca lock」もちろん主題ははじけられるか、それともまだ二曲目なのに、バラードなのかと思わせる、初見殺し。1曲目が「定義」で、「無秩序」な2曲目。
これはセッション後半に出来た賜物。メンバーがアレンジを毎回変えてくれる。今日は真内御幸が日本語ロックを英詩パンク曲に。「andante」
その後はもう即興に。

しかし、どんな体力なのか。

このライブ、もう既に終わってる。アンコールなんだよな笑。


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