心不全療養指導士認定試験症例報告を作成するにあたっての注意点(前編)
後輩の症例を見ていて思うこと。
必須5点(これを間違えたら、これが記載されていなければ落ちる。心不全を理解していないと思われる事柄)
1.テーマを間違えない!!
慎重に選ぶこと。記載内容がテーマに沿っていなければ、『何を記載しても』間違ったことを記載しているように見えます。
2.ステージ分類を間違えない!!
論外です。ガイドラインをよく見て下さい。こちらも間違うと『何を記載しても』間違ったことを記載しているように見えます。判断つかない症例は初めから選ばないようにしたいところです。
3.検査値は埋める!!
EF、BNP、NT-proBNPはなんとしても埋める。わからなければ、わかる施設に訊く。このくらいのやる気は試験官に見せたいところです。後、腎機能の記載は欲しい。腎機能は、BNP、特にNT-proBNPの値に影響がある。
4.心不全になった原因は?(etiologyは?)
心不全に至るには心臓に器質的な変化が必ずあります。必ず記載。わからなければ、わかる施設に訊く。このくらいのやる気は試験官に見せたいところです。原因疾患記載欄に『心不全』、『心臓病』と書くようなら理解していないので、受けても多分落ちます。
5.心不全増悪の原因は?
必ずある。必ず記載。わからなければ、わかる施設に訊く。このくらいのやる気は試験官に見せたいところです。
上に挙げたことが正確に記載されていないと適切な心不全療養指導はできません。よって、症例報告の半分がしっちゃかめっちゃかになります。
病態を理解するのが、難しい疾患(症候群)ではあるが、そこが面白いところでもある。