僕の不思議な体験③

数年前に僕の祖母は亡くなった。
葬儀も終わってからの話だ
家族で祖母の家に行くと、夜中にルンバが独りでに動き始める。
普通、驚いたり怖がったりするが、生前から祖母の周りでは前から不思議な事がよく起こっていても、祖母は神主の家系の者だったから、きっとご先祖さまがバックで守っているんだとしか思って無かったし、亡くなってからは
「皆が来たから掃除しようとしてくれてるんじゃない?」と軽く流していた。
そして、祖父の話だと毎日コトコト音がしたり、歩いたりする音が聞こえるとの事
そして数年後、祖父も亡くなった。


前置きが長くなったが、ここからが僕が体験した話だ。
祖父が息を引き取る前日まで手を合わせて何かに祈っているような、許しを乞うような動きをしていた。
実は、祖父は祖母が亡くなる前にキツくあたっていた。それをずっと後悔していていたようだ。
いよいよお迎えが来るかと思っていると、二人の巫女のような格好の女性が祖父の前に現れた。
もちろん、人では無い。でも悪いものでも無さそうだ。
1人は肩まで軽いパーマかかった髪、もう1人は長い髪を後ろで束ねていた。
2人とも並んでその時を待っているようだった。
そして数時間後、祖父は息を引き取った。
葬儀は仏教では無く、(しんとう)神道で行う為、宮司さんが式を行なった。
式典の途中、宮司さんの後ろにもう1人増えた。
人では無いが、見覚えがあった。
写真でしか見たことが無い曾祖父だった。
僕を大事にしてくれた祖父を亡くしてとても悲しかったが、思わぬVIP待遇に祖父も喜んでると思うと、僕は安心してか悲しさはどこかへ行ってしまった。寂しさは残っていたが…

後日談だが、突然現れた巫女達だが、パーマかかった女性は若い頃の祖母の様だった。
なら、もう1人は誰だったのだろうか………?

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