甲斐甲斐しく 　　働くメイド 　　　　ほしいです

繋げてみたい。その思いを胸にエアダスターを買った。エアダスターのお尻をくり貫いて別のエアダスターと繋げていく。結果的に全長12mの巨大エアダスターが完成した。夢にまで見た！ さあ、始めよう。最後尾のエアダスターを握る。ドキドキだ。頼む…！その日、所沢周囲一帯が吹き飛ぶことになる。

改造は成功したようだ。確かに肩が軽くなった気がする。新陳代謝も活発になった感じもする。めちゃくちゃ背汗かいてるわ。鏡を見たら皮膚が緑色になっていた。よかった、ちゃんとリクエスト通ってた。 せっかくなので娘とチェキを撮ってみた。娘は少し引いてた。いずれわかるさ。このカッコ良さがな。

怪盗が出た！ああ、アイツのシューズが盗まれてる！あの子のタンクトップも！先生のキーボードまで！お、俺のは！？改めて荷物を確認する。ホッチキスの針。さっきかんだ鼻ティッシュ。貰い物の便箋。昨日拾ったどんぐり。全部あった。なんか１人だけ申し訳ないな。同情代わりにどんぐりをあげてみた。

木の葉に隠れて生きる。俺は腐葉土人間だから。いつも虫と仲良し。こないだ、蜂から花粉団子をおすそ分けしてもらった。自然の一部として生きていることを実感する。 あ！人間の野郎！テントウムシくんを踏み潰しやがった！戦争じゃあ！頭上から一気に飛びかかる！くたばれー！バーン！銃声が鳴った。

チョンボの責任を取って、私は自ら牢屋に入った。懲役22年…思ってたよりも長いぞ。いくらなんでも、そこまでの罪ではなくない？静かな牢屋に私の声だけが響いた。かなしっ、誰かツッコんでよ。 「重罪やで」振り返ると、胸に異物感を感じた。京極夏彦がコンパスを構えて突貫していた。失敗は…罪。

根性レインボーロード、情熱マグマハリケーン、残虐スタイルゾーン、陽動ポイズンシステム。ああ、埋蔵センタードリームのことを忘れていた。この5つのステージを乗り越えないといけないらしい。大変だね。気合だけで何とかできるかな。いっそ逃げちゃおっかな。この足枷を解き放つ方法があればな。

君とならどこまでも行けるはずだ！どんな妨害があろうときっと乗り越えられる。そんな自信しかないんだ。君のおかげだね。君がくれたあの薬を飲んでから、ずっと希望が持てるんだ。はやく君に会いたい。 はやく会いに来て。もう足の履帯がボロボロなんだ。私には君以外に誰もいないの。よろしくね。

この馬刺し、美味しいねぇ〜。何の馬なんだい？…えっ、おたくの奥様の？奥様、馬なの？馬と結婚してるの？しかも、えっ？奥様、掻っ捌いちゃったの？いいの？奥様なんでしょ？生姜醤油で戴いちゃったよ？いいの？あと奥様が馬なら、結婚指輪どうしてるの？結婚蹄なの？ちょっと、大将？大将！？

そっくりそのままお返ししてきた。さすがにもう社会人だし。いつまでも甘え続けるのはどうかと思うし。これは私なりのけじめなのだ。これだけは譲れないという領分はどうしてもある。あと気持ちが重すぎてイヤだったし。お隣さんから文句言われるレベルはちょっと引く。着払いで返送したら怒られた。

花は花は花は咲く。咲いたはいいけどすぐ枯れる。枯れた蕾はただの遺灰。残った根っこを引きちぎり、新しい土地に埋めてやる。次第に桜色に変じていき、しまいには樹海が生まれましたとさ。 絵本はここで終わっている。なんとなく火炙りしてみると、「ラストオブアス2」と浮き上がった。恨みが深い。

興味を持てない奴に未来はないそうだ。昨日買った本も既に行方不明。気づけば恋人もいなくなっていた。よく見たら顔にタトゥーが彫られている。興味関心は人生の命綱なんだ。 このままではまずいので、静脈に自白剤を投薬した。「あたしゃねえ！美少女の彫像化が癖なんだよ！」興味に向かって走ろう！