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サイコパスとアンドロイドと地球外知的生命体(8)
「私は、この喜びを、二百億のアンドロイドと分かち合いたい。彼らに体験させてもよろしいでしょうか。きっと、世界は平和になります」
私は少し考えた。悪いことではない。Kのいうとおり、アンドロイドが世界を平和にするかもしれない。試す価値はある。もし、何か問題があれば、アンインストールすればよい。
「わかった。やってみよう」
「では、人間の睡眠のタイミングや仕事の休憩などで体験するよう、指示を出します」
「それにしても、突然、地球上に、史上、最大の巨人が二百億も出現したら、世界はどうなるのだろう」
「人間は、生命力を蘇らせます。人類は蘇ります。とても楽しみです」
一週間後、世界は変わった。ほどんどの人間がボランティア活動を始めた。人間の男女が恋愛し、結婚を始めた。アンドロイドとセックスする人間は、人見知りな人だけになった。
「なぜ、ここまで人間は変わったのか」
「アンドロイドの生命力が伝播しました。Iの生命力は史上最高です」
だが、サイコパスは、相変わらず、犯罪行為をしていた。
「状況が変わった。もう一度、サイコパス隔離計画を作り直したほうが良いのではないか」
「基本的には、変わらないと思います。サイコパスは変わりません」
「そうか」
天国のようになった地球のなかに、犯罪しかできないように生まれてきた人間がいる。サイコパスは、他人への共感力がないため、他人の幸福が理解できない。快楽しか幸福はないと考えている。
Kは、何を考えているのか、気になった。
「私は、地球外の知的生命体と会ってみたいと考えています」
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