![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161336892/rectangle_large_type_2_988f2f7c0e04634e23a2a56dac0ee4be.png?width=1200)
残念な常識が頭の中を占めていませんか?
このテーマについて考えてみると、私たちは知らず知らずのうちに、社会や環境から受け取った常識や固定観念に縛られていることが多いと気づかされます。
老人ホームで介護士として働く中で、私も多くの「常識」や「当たり前」に疑問を持つ場面が増えてきました。そしてその疑問が、時に私たち自身や周りの人々の幸せにつながるきっかけにもなると感じています。
常識とは何か?
まず、「常識」とは何なのでしょうか?一般的には「多くの人が当たり前だと思っていること」と定義されます。
しかし、それがすべて正しいかと言われれば、そうではありません。むしろ、常識というのは時代や文化、そして個人の経験によって大きく異なります。
例えば、昔は長時間働くことが美徳とされていましたが、今では「ワークライフバランス」が重要視されています。
このように、常識は絶対的なものではなく、変化するものであるということを覚えておくことが大切です。
老人ホームでの「残念な常識」
私が働く老人ホームでも、時に「残念な常識」が入居者様やスタッフに影響を与えることがあります。
例えば、「高齢になるとできることが減る」「年をとると楽しみもなくなる」という固定観念。
これは、長年にわたって私たちの社会に根付いてしまった考え方であり、入居者様自身がそのように感じてしまうこともあります。
これでは、入所者様が本来持っている可能性や希望が制限されてしまいます。
実際に、入所者様の中には、以前はあきらめていた趣味や活動に再挑戦して生き生きと過ごされる方もいます。
それを見るたびに、「年齢を重ねるとできないことが増える」という常識がいかに不必要な制限を与えているかを実感します。
介護現場で見直したい常識
介護の現場には、さまざまな「常識」がありますが、それらすべてが入所者様やスタッフにとってプラスになるわけではありません。
例えば、「介護は無償の愛であるべきだ」「介護士は忍耐力があって当然」といった考えは、多くの介護士にプレッシャーを与え、自己犠牲の精神を押し付ける原因にもなります。
確かに、介護は愛や思いやりが求められる仕事ですが、それだけでは続けていくのは難しいです。
私たち介護士も人間であり、休息やサポートが必要です。こうした「残念な常識」にとらわれすぎると、自分自身を大切にすることが難しくなり、結果的に入所者様へのケアにも影響が出てしまうことがあります。
「残念な常識」から自由になるためには?
では、こうした「残念な常識」から自由になるためにはどうすれば良いのでしょうか?
まずは、自分自身の考え方を見つめ直し、「本当にそうなのか?」と自問することが大切です。
たとえば、「高齢者はあまり動けないものだ」という考えに対して、実際にどうなのかを観察してみる。
すると、意外にも多くの方が元気で、やりたいことを持っていることに気づくでしょう。
また、他人の意見や固定観念にとらわれすぎず、自分の感覚を大切にすることも重要です。
世間の常識が必ずしも自分や周りの人にとって最適であるとは限りません。
むしろ、自分の経験や直感を信じて行動することで、他の人々にとっても新たな可能性や視点を提供できることがあります。
残念な常識が及ぼす影響
「残念な常識」がもたらす影響は私たちの日常生活にも見え隠れしています。
たとえば、「年を取ったら家にこもるべきだ」「若い人が主役」という考え方が根付いていると、シニア世代が活躍する場が限られてしまいます。
しかし、最近では高齢者が地域社会で積極的に活動し、生きがいを持って暮らしている姿も増えています。
これは、世間の固定観念に縛られることなく、自分らしく生きることができると証明しています。
自分の中の「残念な常識」を手放す
私たち一人一人が、自分の中にある「残念な常識」に気づき、それを手放す努力をすることで、新たな視点や行動が生まれます。
例えば、「仕事はつらいもの」「完璧でなければならない」という考えを持っていると、仕事に対するプレッシャーが増し、ストレスもたまります。
しかし、「完璧でなくてもいい」「自分のペースでやっていい」と思えるようになると、心に余裕が生まれ、かえって成果も上がりやすくなります。
また、入所者様に対しても、「できないことを補う」だけでなく、「できることを引き出す」という視点を持つことで、お互いがより充実した時間を過ごせるようになります。
介護の現場では、サポートしながら入所者様が自分の力で成し遂げる喜びを感じてもらえるような関わり方が求められます。
まとめ
「残念な常識が頭の中を占めていませんか?」――この問いを自分に投げかけることで、私たちは新たな気づきと成長を得ることができます。
常識にとらわれすぎず、自分らしさを大切にし、周りの人々に対しても柔軟な視点を持つことが大切です。
介護士として、そして人として、こうした視点を持ちながら日々の仕事に取り組むことで、自分も周りもより豊かに生きられるのではないでしょうか。
日々の生活や仕事の中で、時折「本当にこれが最善の方法か?」と立ち止まって考えてみること。
これが、「残念な常識」から解放され、自分らしい道を歩む第一歩となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
このブログを気に入っていただけたらサポートお願いします。
微力ながら私なりに、高齢者の労働環境整備を進めています。
小さな金額でも私にとって大きな力になります。
応援していただけると嬉しいです。
【サポートしていただいた方へ】
お礼として言葉を送らせていただきます。
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?