この歳で失恋はキツイ

「協議の結果、申し訳ございませんが、この度は縁がなかったということで…」
まさか。こんなことって。
ある？

ある会社の最終面接までいって、入社する前提で物事を話していた。
「雨の日は車できていいよ」「仕事は簡単だからすぐ覚えられるよ」「多少辛い事もあるけど、○○さんなら大丈夫」

これらの言葉は一体…何だったのだろう。

「一緒に今度行こうよ」「今度料理作ってよ」「大丈夫だよ、○○ならできるよ」
甘い言葉をささやく思わせぶりな男と重なる…。

私は一途だったようだ。まっすぐにその会社を好きになってしまっていた。
「仕事をし始めたらあんなことしたいな…」「こんなことはつらいかもしれないけど初心を忘れないようにしよう」

立ち直れない。頭がフリーズする。
ガガガガガ。紙がつまったプリンターみたいに、
ガクンガクンガクンガクン。もう回れないのに一生懸命首振りをしようとする扇風機みたいに
完全にストップ。

…それでも毎日生きていかなければ。
女友達に愚痴を聞いてもらった。スッキリした。

そうだよな。こんな時頼りになるのはやっぱり女友達だよね。
「きっと他にいい会社あるよ。就職は縁だから」
「男はごまんといるよ。忘れちゃえ。そんなやつ」こう聞こえた。

そうね。わすれちゃおう！次だ次！！
やな奴は忘れてしまえ。

はぁ…いいなぁ採用された人…
「事務職 正社員」 ポチ…
中年の就職活動は本当につらい。手に職つけろって、大人が助言してくれていいたのになぁ…。頑張れ！私。