And Just Like That … SATCと私

ー時間の流れを自然に表現してくれたー

私がSATCを見ていたのは、大学生～新社会人時代。
NYの煌びやかで華やかな暮らしを見て憧れていた。
約15年の年月を経て、SATCの新章が始まると聞いたけど、特にピンとこなかった。特に期待もしていなかった。

キャリーはどんな歳の取り方をしているか想像できなかったからだ。
相変わらず、セレブで私とは遠い世界の話？
相変わらず、男との出会いに一喜一憂している話？

期待する事なく、鑑賞したところ、本当に素晴らしい出来だった。
キャリーも歳をとっていた。私と同じように。
大切な人との別れを経験し、老いを感じ、孤独と背中合わせの日々。

それでも希望を感じ、歳月を友人と一緒に過ごす。
過去の思い出も楽しみのひとつ。
若い時にはちっとも楽しくなかったことが、楽しくなる。

年齢を重ねることも悪くない。
熟成チーズやワインのように。太い幹の大木のように。
違った世界が見えるようになるんだ。

未来に希望を持て、友人や家族と今を楽しもうと思える話だった。
楽しい時間をありがとう。