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時間は実在しない


私たちは時間を「利用」すべきであり、縛られるべきではありません



 時間って実在するんですかね。私はしないと思います。

確かに時間という概念をみんなで共有すると便利です。いろんな良いことがあります。

 でもデメリットも大きいですよね。無意識のうちに、私たちは時間に縛られています。無意識のうちに圧迫されているんです。それは私が時計のない生活(時刻の分からない生活)をしていて強く実感しています。



 よく約束の時間を破ると「あなたは私の時間を奪った。だからよくない」というような主張をされると思います。でも、時間は私たちが頭の中に作り出したものであって、存在しないんですよ。存在しないものは与えることも、奪うこともできません。

 「自分のやりたいことを犠牲にした」。もちろんそういう意味を込めているんでしょうけど、それを「時間を犠牲にした」って言い換えるのはどうなのでしょうか。「自分のやりたいこと」という存在するものを使わずに、「時間」という存在しないものを使う。言い換えとして便利かもしれませんが、これではますます「時間」というものが存在すると考えるようになってしまうのではないでしょうか。 
 
 宮台真司氏がおっしゃっていましたが、何でもかんでも便利を追求すると、かえって不幸になってしまいます。その便利さと引き換えに失うものは何か、その得失はどちらが大きいか。よく考えてみる必要があると思います。

 


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