0282.未明に痛くなる
【主に登場する薬】
アセトアミノフェン錠:鎮痛薬.
トアラセット配合錠:麻薬に近いと整形外科医に言わしめる強い鎮痛薬.
A病院の循環器科と整形外科の外来で、高血圧、逆流性食道炎、腰痛の診療をしてもらっている。そして、処方された薬を服用している。
朝食後:エンレスト錠200ミリグラム 2錠、対高血圧.
アムロジピンOD錠5ミリグラム 1錠、対高血圧.
ユベラ錠50ミリグラム 2錠、対高血圧.
アセトアミノフェン錠500ミリグラム 1錠、対腰痛、鎮痛薬.
昼食後:アセトアミノフェン錠500ミリグラム 1錠、対腰痛、鎮痛薬.
夕食後:ユベラ錠50ミリグラム 2錠、対高血圧.
アセトアミノフェン錠500ミリグラム 1錠、対腰痛、鎮痛薬.
就寝前:ランソプラゾールOD錠15ミリグラム 1錠、対逆流性食道炎、胃酸抑制.
このほかに、市販の整腸剤ビオスリーHi錠 2錠も、毎食後服用している。
今週に入って、腰痛がひどくなってきた。
9月24日火曜日未明、寝返りを打つだけで痛みが走るので、母親の鎮痛薬トアラセット配合錠を失敬して 1錠飲んだ。母親は、肩腱板損傷のために整形外科を受診している。そして、トアラセット配合錠の処方を受けて、朝食後と夕食後にそれぞれ 1錠ずつ服用している。そのトアラセット配合錠を失敬して飲んだ。
トアラセット配合錠は効き目が強く、医師が「麻薬に近くあまり勧められない」と言うほどで、俺は、自分に処方されているアセトアミノフェン錠が効かないときは、母親の服用しているトアラセット配合錠を試してみようと、以前から考えていた。再びベッドにもぐりこんだときはまだ痛かったが、起床時には痛みが和らいでいた。トアラセット配合錠が効いているのだ。
そして、この日は、未明のトアラセット配合錠 1錠だけでアセトアミノフェン錠を終日服用しなかった。トアラセット配合錠を飲んだ後にアセトアミノフェン錠を服用すると過量になってしまうと思ったからだ。
9月25日水曜日未明、尿意をもよおし目が覚めると、前日と同じで寝返りがキツいしベッドから起き上がるのもキツい。やはりトアラセット配合錠 1日 1錠では効果が薄れてしまうのだろうか。また失敬してトアラセット配合錠を 1錠飲んだ。飲むと腰痛はかなり緩和される。普通に生活ができる。アセトアミノフェン錠は終日服用せずに、夕食後にトアラセット配合錠を 1錠飲んだ。つまり、この日は未明と夕食後の 2回、1錠ずつトアラセット配合錠を飲んだのだ。
9月26日木曜日未明、尿意をもよおし目が覚めると、やはり寝返りがキツくベッドから起き上がるのもキツかった。比較的、前日の未明よりは痛みが軽いが、痛いのは痛い。前日夕食後にトアラセット配合錠を飲んだから、痛みが無く起きられると思っていたのに、ガッカリだ。
もしかしたら、このキツい痛みはここ数日急に涼しくなったからであり、一時的なものかもしれないと思ったので、この日は未明も含めてトアラセット配合錠を飲まなかった。自分に処方されたアセトアミノフェン錠を毎食後に 1錠ずつ服用した。朝食後の服用で痛みが退き、終日、強い痛みは感じなかった。アセトアミノフェン錠に戻して正解かも知れないと思った。
9月27日金曜日未明、強い衝撃に目が覚め、暗い部屋の中で四つん這いになっている自分を発見した。立とうとするがノックアウトに沈んだボクサーのように立ち上がれない。なぜか左手で丸いごみ箱を抱え、右手はベッドに手をついているが、酔ったようになって、いっこうに立てない。
ようやく何が起きたか理解できた。寝返りを打って、ベッドから落ちたのだ。右に寝返りを打って回転してうつぶせに落ちた。そして、床に置いてあったごみ箱を抱える羽目になった。顔の左側が痛いのは、落ちるときにベッドサイドに置いてあるニトリの木製ボックスに顔を打ちつけたからだ。
やっと、フラフラと二本の脚で立ち上がることができた。ボックスの上に置いてあった iPadAir は床にすっ飛び、クイックルハンディは倒れていた。それらを直してからベッドにもぐりこんだが、顔を触った手にヌルっとした感触があり、廊下に出て洗面台の鏡で見てみた。左の小鼻から上くちびるにかけて腫れて、血がにじんでいる。
落ちるときに、まず、ニトリの木製ボックスに顔を預けて落ちたのだ。上くちびるから小鼻を、木製ボックスの縁にズルっと擦って落ちていった。だから、身体に大した痛みが無いのだ。階下に下りて、冷蔵庫の冷凍室から保冷剤を取り出してタオルで巻いて、顔を冷やした。微かに血が付いた。鏡を見た。パンチを食らったように顔面が腫れて、カッパのカータンがこっちを見ていた。
顔以外にほぼ異常は無く、腰痛もあるにはあるが、ここ数日のキツい腰痛の名残りなのかベッドから落ちたからなのか、もはや判別がつかない。左肩、左肩甲骨、左手が痛いのは、落ちるときに左手を床についたからだろう。
眠っていてベッドから落ちるなんて、たぶん初めてである。
鎮痛薬はトアラセット配合錠を飲まなくても良さそうである。自身に処方されているアセトアミノフェン錠を毎食後 1錠ずつの服用で大丈夫。やはり、急に涼しくなって一時的に腰にキツい痛みが起きただけなのかもしれない。
10月5日土曜日、A病院整形外科外来を受診して、医師に相談してみよう。アセトアミノフェン錠朝昼夕食後 1錠服用を、トアラセット配合錠朝夕食後 1錠服用に替えるか否かを。そして、MRI検査の予約を取りたい。腰というよりも、痛みは背みたいなのだ。脊柱起立筋を使うと痛い。もしかすると、よく聞く脊柱管狭窄症だろうか。どうなっているのか知っておきたい。
未明の痛みに “落ち” がついて良かった。
柳 秀三