メタバースの開発ツール
こんにちは、メタバースの開発ツールに興味がある方へ。今日は、私がおすすめするメタバースの開発ツールを紹介したいと思います。メタバースとは、仮想空間での体験やコミュニケーションを可能にする技術のことで、近年注目されています。メタバースの開発ツールは、メタバースの世界を作るために必要なソフトウェアやサービスのことです。では、どんなメタバースの開発ツールがあるのでしょうか？私がおすすめするメタバースの開発ツールは以下の3つです。
Unity
Unityは、ゲームやアプリ、VR/ARなど様々なプラットフォームに対応した汎用的な開発環境です。Unityは、メタバースの開発ツールとしても優れています。Unityでは、3Dモデルやアニメーション、音声などのアセットを簡単にインポートしたり、スクリプトやビジュアルスクリプティングでロジックを作成したりできます。また、Unityでは、多数のユーザーが同時に参加できるマルチプレイヤー機能や、クラウド上でメタバースをホストするサービスなども提供されています。Unityは、初心者からプロまで幅広く使われているメタバースの開発ツールです。
Unityは、ユニティ・テクノロジーズが開発・提供しているゲームエンジンです。ゲームエンジンとは、ゲーム開発に必要な機能や素材をまとめて提供するソフトウェアのことで、グラフィックスや物理演算、音声や入力などの処理を簡単に実装できるようになっています。Unityでは、これらの機能を使ってゲームのシーンやオブジェクトを配置し、C#というプログラミング言語で動きや挙動を制御することで、オリジナルのゲームを作ることができます。
Unityの最大の特徴は、クロスプラットフォーム性です。Unityで作ったゲームは、WindowsやMacなどのPCだけでなく、iOSやAndroidなどのスマートフォンやタブレット、PlayStationやXboxなどのゲーム機、さらにはWebブラウザやVR/ARデバイスなど、様々なプラットフォームで動作させることができます。これは、Unityが各プラットフォームに対応したビルド機能を持っているためで、開発者はほとんどコードを変更することなく、多くのユーザーに自分のゲームを届けることができます。
また、Unityは無料でも大部分が使用可能です。学生や個人で開発する場合はPersonalプランが適用され、エンジンの基本機能をすべて無料で使用できます。ビジネス向けにはPlusやProなどの有料プランもありますが、ロイヤリティフリーです。つまり、Unityで作ったゲームから得た収益はすべて制作者のものになります。
さらに、UnityはAsset Storeというサイトを通じて、多くの素材や拡張機能を入手することができます。Asset Storeでは、3Dモデルやテクスチャ、アニメーションや音楽などのアセットや、カメラやライティングなどのエフェクトやシステムを提供するパッケージなどが販売されています。有料と無料のものがありますが、無料でも高品質なものが多くあります。これらの素材もUnrealには負けていません。
（アセットの例）
Unreal Engine
Unreal Engineは、高品質なグラフィックスや物理演算、AIなどを備えたゲームエンジンです。このゲームエンジンの開発元は，あのFortniteをつくった，「Epic」です。Unreal Engineも、メタバースの開発ツールとして人気があります。Unreal Engineでは、美麗なビジュアルやリアルな動きを実現するために、レイトレーシングやナイアガラパーティクルシステムなどの最先端の技術が使えます。また、Unreal Engineでは、ビジュアルスクリプティングやブループリントでコードを書かずにロジックを作成したり、オンラインサブシステムやマッチメイキングなどのマルチプレイヤー機能も利用できます。Unreal Engineは、高度なグラフィックスや表現力を求めるメタバースの開発者におすすめです。
Unreal Engine の主な特徴は以下のとおりです。
パイプライン統合: FBX, USD, Alembic などの業界標準フォーマットに対応し、メディア制作パイプラインとシームレスに連携できます。Python スクリプトや ShotGrid の統合により、ワークフローの自動化や管理が可能です。
ワールド構築: Unreal Editor は、コンテンツオーサリングとゲームレベル開発のための統合開発環境です。マルチユーザー編集や VR モードにも対応しています。World Partition や Data Layers により、オープンワールドの制作が高速かつ簡単になります。ランドスケープツールやテレインツールを使って、リアルな地形やフォリッジを作成できます。
モデリング、UV、ベイク: Unreal Engine にはメッシュ作成と編集の広範なツールセットが内蔵されています。サブディビジョン操作や動的スカルプティングツール、ジオメトリスカルプティングも含まれています。また、UV 作成と編集の柔軟なスイートもあり、テクスチャのベイクやメッシュ属性の転送の便利なツールもあります。
アセットの最適化: Unreal Engine には、LOD 自動生成機能やプロキシジオメトリツールなどのツールが用意されており、複雑なモデルを最適化してリアルタイムパフォーマンスを向上させることができます。
空、雲、および環境のライティング: 新しいボリュメトリッククラウドコンポーネントを使って、リアルなものからスタイライズされたものまで自由に空、雲、その他大気エフェクトを制作しレンダリングできます。このコンポーネントは Sky Atmosphere やライトとインタラクションを行い、リアルタイムの時間帯の変化に合わせてライティングやシャドウを動的に更新します。
ウォーターシステム: 海、湖、河川、島をスプラインで定義できる新しいウォーターシステムです。
Unityよりも，かなりレベルの高い，3D空間が作れるので，個人的には好きなツールです。
基本的には無料，その開発ゲームでの収益がある基準を超えれば，Epicへ売り上げの5％の支払いが必要になるツールですが，収益の基準がまさかの1,000,000米ドル（1億円以上）で個人ではここまで稼げるわけではないので，ぜひ使ってみてください。
Roblox
Robloxは、子供から大人まで楽しめるオンラインゲームプラットフォームです。Robloxは、メタバースの開発ツールとしても注目されています。Robloxでは、ブロックやパーツを組み合わせて自分だけのゲームや世界を作ったり、他のユーザーが作ったゲームや世界に参加したりできます。また、Robloxでは、自分のキャラクターやアイテムをカスタマイズしたり、仮想通貨で売買したりもできます。Robloxは、手軽にメタバースを作ったり遊んだりすることができるメタバースの開発ツールです。
まあ，ゲーム要素の強いお手軽メタバースみたいなものです。
クロスプラットフォームであり、PCやスマートフォンやタブレットやゲーム機など様々なデバイスで利用できます。
クラウドベースであり、サーバーやストレージやセキュリティなどの面倒なことを気にせずに開発できます。
ユーザー生成コンテンツが豊富であり、既存のゲームや体験からインスピレーションを得たり、自分の作品に組み込んだりできます。
コミュニティが活発であり、他の開発者やプレイヤーと交流したり、フィードバックを得たり、協力したりできます。
モネタイズが可能であり、自分の作品に広告を入れたり、有料アイテムを販売したりして収益を得ることができます。
Robloxは、メタバース開発ツールとして優れているだけでなく、メタバースそのものとしても注目されています。Robloxは、
仮想空間での社会的な体験を提供しており、友達や家族や知らない人と繋がることができます。
現実世界と連動しており、現実世界のブランドやイベントと連携できる
など，ゲームとしての側面をうまく生かすことができるのが特徴です。
The Sandbox
The Sandboxとは、ブロックチェーン技術を利用したメタバース開発ツールです。The Sandboxでは、ユーザーは自分の土地（LAND）を購入し、そこに自分の作ったゲームやアートなどのコンテンツ（ASSET）を配置することができます。また、The Sandboxでは、コンテンツや土地を売買したり、レンタルしたりすることができます。これらの取引は、ブロックチェーン上で行われるため、安全かつ透明です。
（わからない人は，NFTでググってみてください）
The Sandboxの特徴は、誰でも簡単にメタバースのコンテンツを作成できることです。The Sandboxには、以下のような開発ツールが用意されています。
VoxEdit：3Dモデルやアニメーションを作成するためのツールです。ブロック（VOXEL）を組み合わせてオリジナルのキャラクターやオブジェクトを作ることができます。
Game Maker：ゲームやインタラクティブなシーンを作成するためのツールです。ドラッグアンドドロップでコンテンツを配置し、ロジックやルールを設定することができます。
Marketplace：コンテンツや土地を売買したり、レンタルしたりするためのプラットフォームです。コンテンツや土地は、仮想通貨（SAND）で取引されます。
The Sandboxは、メタバース開発ツールとして非常に魅力的なプロジェクトです。The Sandboxでは、自分の想像力や創造力を発揮して、メタバースの世界を作ることができます。また、The Sandboxでは、自分の作ったコンテンツや土地を収益化することもできます。The Sandboxに興味がある方は、ぜひ公式サイト（https://www.sandbox.game/）をチェックしてみてください。
Unreal Editor Fortnite
Unreal Engine開発者限定の話にはなってしまうのですが，なんとUnreal Engineっぽいツールで開発したゲームをFortniteで公開できるそういったツールです。
（あっ？ホリエモン？と思わずに，見てみてください）
Fortniteの友達と共同編集ができる機能など，Unreal Engineよりも一部機能は強化されており，世界有数のユーザーを持っているオンラインゲームであるFortniteで公開できるのは海津者にとっては非常に魅力的ではないでしょうか。
まだまだ，公開したてで，機能面では少し劣りますので，そこを覚悟して，使っていく必要がありますが，世界を共有するツールとしては，すごく面白いものが出てきたなと思います。
Godot Engine
Godot engineとメタバースの特徴とほかのエンジンとの比較
こんにちは。今回は、オープンソースのゲームエンジンであるGodot engineと、最近話題のメタバースについて紹介したいと思います。Godot engineは、2Dや3Dのゲームやアプリケーションを作成し、デスクトップやモバイル、Webなどでリリースできる汎用的なエンジンです。メタバースとは、仮想空間で様々な体験やコミュニケーションができる世界のことで、VRやARなどの技術を使って実現されます。Godot engineは、メタバースを作るためにも使えるエンジンなのでしょうか？その特徴や、ほかのエンジンとの比較を見ていきましょう。
Godot engineの特徴
Godot engineは、以下のような特徴を持っています。
オープンソースで無料で使える
MITライセンスで制約が少ない
クロスプラットフォームで多くの環境に対応
シーンとノードという独自の設計哲学
GDScriptというPython風の簡単なスクリプト言語
C#やVisualScript、C++などもサポート
2Dと3Dの両方に対応し、高度なグラフィックス機能
シェーダーやアニメーション、GUIなど豊富な機能
統合されたクラスリファレンスやドキュメント
コミュニティ主導で開発されている
Godot engineは、オープンソースで無料で使えることが大きな魅力です。商用利用も可能で、ライセンス料やロイヤリティは発生しません。また、MITライセンスで制約が少なく、自由に改変や再配布ができます。クロスプラットフォームで多くの環境に対応しており、WindowsやMac、Linuxだけでなく、AndroidやiOS、HTML5などでも動作します。さらに、PS4やXbox One、Switchなどのコンソールにも対応しています（ただし公式ではなくサードパーティによるものです）。
Godot engineは、シーンとノードという独自の設計哲学を持っています。シーンはゲーム内の画面やレベルなどを表し、ノードはシーン内の要素や機能を表します。ノードは親子関係を持ち、木構造を形成します。ノードは再利用可能であり、シーンをインスタンス化して他のシーンに組み込むことができます。これにより、モジュール化されたコードやアセットを作成しやすくなります。
Godot engineは、GDScriptというPython風の簡単なスクリプト言語を提供しています。GDScriptはGodot engineに最適化されており、高速に動作します。また、C#やVisualScript（ビジュアル）を使えるのも魅力です。
Blendar
メタバースの作成ツールともあまり得ないかもしれませんが，3DCGの金字塔ともいうべきツールです。
無料で高機能のモデリングソフトを使えることが魅力となります。
ただの3DCGのモデリングソフトではなく，街の生成などの機能もあります。
Blendarとは、メタバースを実現するためのプラットフォームの一つです。Blendarは、クラウドベースの3DエンジンとAI技術を組み合わせて、高品質でリアルタイムな仮想空間を提供します。Blendarでは、誰でも簡単に自分のオリジナルの世界やアバターを作成し、他のユーザーと共有することができます。また、Blendarは、既存のソーシャルメディアやウェブサイトと連携し、メタバースと現実の間のつながりを強化します。
Blendarの特徴は以下の通りです。
高品質な3Dグラフィックスとサウンド：Blendarは、最先端のクラウドレンダリング技術を用いて、美しい景色や物理演算を再現します。また、空間音響技術により、立体的で臨場感あふれるサウンドを体験できます。
AIによるパーソナライズ：Blendarは、AI技術を活用して、ユーザーの好みや傾向に合わせてコンテンツやサービスを提案します。また、AIは、ユーザーの感情や表情を分析し、アバターに反映させることで、より自然なコミュニケーションを促進します。
クリエイティブな表現：Blendarでは、ドラッグアンドドロップや音声入力などの直感的な操作で、自分だけの世界やアバターを作成できます。また、豊富なテンプレートや素材も用意されており、初心者でも簡単にオリジナルコンテンツを作成できます。
ソーシャルな交流：Blendarでは、他のユーザーとチャットやビデオ通話をしながら、様々な世界を訪れたり、ゲームやイベントに参加したりできます。また、Blendarは、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアやウェブサイトと連携し、メタバース内外でのシェアや拡散を容易にします。
Blendarは、メタバースの可能性を広げるプラットフォームです。あなたもBlendarに参加して、新しい体験やコミュニティを楽しみましょう。
それらをサポートするツール
Project PLATEAU
Project PLATEAUは国土交通省が公開している，3Dの都市データです。現在，現実のシュミレーションやVRワールドの生成，街づくり系のゲームへの活用が行われています。
最近，「Unreal Engine」「Unity」向けのアセットが作られて，よりゲーム開発や先ほどおすすめしたツールへの対応をやっているので，簡単に都市の再現をできる有用なツールなので調べてみてください。
Metahuman Creater
Metahuman Creatorとは、Epic Gamesが開発した、フォトリアルなデジタルヒューマンを簡単に作成できるウェブベースのアプリケーションです。（つまり，ブラウザ上で動くということです）
Unreal Engineのキャラクター・クリエイト機能を昇華させたもので、異なる人種や髪型、体型などのひな型から、細かいパラメーターを調整して、自分だけのオリジナルキャラクターを数分で作り出すことができます。作成したデジタルヒューマンは、Quixel Bridgeを通してUnreal EngineやMayaにエクスポートすることができ、さらに高度な編集やアニメーションが可能になります。MetaHuman Creatorは、ゲームや映像制作などの分野で、リアルな人間表現の革新をもたらす可能性を秘めたツールです。
なんか日本のメタバースはペラペラの人間が多いですが，こういうツールを使ってみたらいいと思うのですが，，，
Blendar
一応，こっちでも取り上げておきますが，短くしておきますので，最後まで読んでください！
メタバース空間の中に何か物を置きたいけれど，いい無料のアセットがない！とかなれば，こっちのツールで作ってみるといいのでないでしょうか。
（おまけ）ARツール
ARとは、現実の世界に仮想の情報やオブジェクトを重ね合わせて表示する技術です。例えば、スマートフォンやタブレットのカメラで周囲を撮影すると、画面に動物やキャラクターなどが登場したり、建物や風景に関する情報が表示されたりします。ARは、ゲームやエンターテイメントだけでなく、教育や医療、観光など様々な分野で活用されています。
ARKit
ARKitは、Appleが提供するiOS向けのAR開発ツールです。iPhoneやiPadのカメラとセンサーを使って、現実の空間を認識し、仮想のオブジェクトを配置したり動かしたりできます。ARKitは、Swiftというプログラミング言語でコードを書く必要がありますが、Xcodeという統合開発環境を使えば、ビジュアルなインターフェースで簡単に作業できます。また、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンとも連携できます。ARKitは、App Storeで配信されている多くのARアプリの基盤となっています。
ARCore
ARCoreは、Googleが提供するAndroid向けのAR開発ツールです。ARKitと同様に、スマートフォンやタブレットのカメラとセンサーを使って、現実の空間を認識し、仮想のオブジェクトを配置したり動かしたりできます。ARCoreは、JavaやKotlinというプログラミング言語でコードを書く必要がありますが、Android Studioという統合開発環境を使えば、ビジュアルなインターフェースで簡単に作業できます。また、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンとも連携できます。ARCoreは、Google Playで配信されている多くのARアプリの基盤となっています。
Spark AR Studio
Spark AR Studioは、Facebookが提供するクロスプラットフォームのAR開発ツールです。スマートフォンやタブレットだけでなく、Oculus QuestやPortalといったデバイスでも動作します。Spark AR Studioは、コードを書かずにドラッグアンドドロップでARを作れるツールです。豊富なテンプレートや素材が用意されており、初心者でも簡単にオリジナルのARを作成できます。また、InstagramやFacebook MessengerといったSNSアプリとも連携できます。
Snapchat lens Studia
Snapchat Lens Studioは、初心者から上級者まで使えるように設計されています。テンプレートやチュートリアルがたくさん用意されているので、コーディングの知識がなくても大丈夫です。もし、もっと高度なレンズを作りたい場合は、カスタムシェーダーやスクリプトを使って、自由に表現できます。また、SnapMLという機能を使えば、機械学習のモデルをレンズに組み込むことができます。これで、カメラの映像に任意のアートスタイルを適用したり、カスタムのセグメンテーションマスクを作ったり、画面に映っているものを認識したりできます。
私はSnapchat Lens Studioを使って、自分の好きなアニメキャラクターのレンズを作ってみました。カメラに向かって笑顔を見せると、キャラクターが登場して一緒にポーズをとってくれます。とてもかわいくて楽しいです。このレンズはこちらからダウンロードできます（リンク）。ぜひ試してみてくださいね。
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まとめ
メタバース来る来ない関係なく，3DCG は大変面白い業界だと思いますので，ぜひあそんでみてください
最後までお読みいただきありがとうございました。
良ければ，フォローいいねよろしくお願いいたします。
それではまた。