フランス生活、どうなの?結論:◯◯◯には向かない国?
フランスでの生活ってどんな感じか?とよく聞かれるけど、私の結論はこう。「2拠点生活には最高だけど、メインの住む国としてはどうかな?」というところ。メインはやっぱり日本が良い、そして蒸し暑い季節にはフランスに逃げる、そんな生活が理想的だと思うんだ。
エッフェル塔と共に「帰ってきた」感
何度行っても思うけど、パリはやっぱり綺麗。
そして、エッフェル塔を見ると不思議と「帰ってきたな」って感じがする。
何百年も変わらない美しい街並みが広がってるって、東京では絶対に味わえない感覚。1日に20キロくらい、気がつけば歩いてしまう。
何百年もの歴史を、今と昔で同時に行き来しながら歩いているような気分になる。
どこを切り取っても「美しい街」と言われるけど、逆を返せばどこを見ても同じ景色が続く街、笑、
表も裏もあるパリ
だけど、パリには良い面だけじゃない。街を歩けば言葉にできない悪臭に出会うことも。
多分そこらで人が何か(糞尿)をしたんだろう、犬猫のものではないことは確実にわかる。
雨に流され広い面積の床に散って乾く、、小雨になるとその匂いが空気中の湿気に舞い上がって、その場を走り出したくなるくらい臭い。
公衆トイレはドアが開いた瞬間、「ここに入ったら全ての性病に空気感染でかかるだろう」って確信できるほど汚い。
衛生面では、日本と比べると天と地の差がある。
セキュリティ面の不安
テロや犯罪もパリの生活では隣り合わせ。女優の吉瀬美智子が昔、「地下鉄を降りたらバッグがズタボロだった」と驚いていたけど、私からしたら『まぁパリってそんなもんだよね』という感じ。
私は日本ではバッグも持たずにSuicaとリップだけジーンズのポケットに入れて出かけるけれど、パリでは絶対無理。ジュエリーも、東京では付けて出かけるけど、パリではとんでもない。ブランド物を身に着けて街を歩いてる人を見ると、「どうぞ狙ってください」と言ってるようにしか見えない。
パリのおしゃれ神話、崩壊?
そして最近は「パリはおしゃれなものが溢れてる」って話も、あまり実感しなくなってきた。むしろ東京の方がオシャレなものが見つかることが多い。感度が高く、ヨーロッパやアジアから、世界各国から最先端のものが次々にやってくる。確かに、海外ならではの派手な色使いの服なんかは魅力的だけど、それ以外では東京の方がレベルが高い。
パリ、冬の鬱
そして何より住むのに向かないのが、パリの天候。パリは札幌と同じ緯度だから、冬は寒くて空はどんより鼠色。それがフランス全体の冬のイメージかな(南はもっと違うのかもだけれど)。どんよりした空の下で、気分が沈んでしまうことも多い。でも、夏はカラッとしていて過ごしやすい。近年は温暖化の影響で暑い日も増えてるけど、それでも日本の湿気に比べたら断然マシ。
田舎は娯楽ゼロ
そして、パリを離れるとどうか?田舎は本当に何もない。日本の田舎とは比べ物にならないくらいの「何もなさ」。小さな都市はまだちょうど良い規模感で良いけど、フランスの本当の田舎は娯楽が皆無。つまらない場所。(でも、言葉にならないくらい美しい田舎景色はある…憎めない。)
最適なライフスタイルは?
結局、私にとってベストな生活スタイルはこう。メインは日本で、夏だけフランスに逃げる。パリで美しい景色に癒されつつ、湿気から解放される。日本の便利さと安心感を基盤にしながら、フランスのエッセンスを少しだけ取り入れる。それが、理想の生活なんじゃないかな〜と思う。
あ、食べ物はほんと美味しい。