【ボリビアでの決断】世界一周の始まり
ボリビアは、私が世界一周を決意するきっかけとなった国でした。
両親が南米のイースター島を訪れた話を聞いたことが、その始まりでした。
それまで遠い世界のように感じていた南米が、急に身近に感じられるようになり、心のどこかでずっと気になっていたウユニ塩湖への想いがますます強くなりました。
ただ、ウユニ塩湖だけを訪れるには飛行機代が高すぎるという現実がありました。南米へ行くだけでも40万円はかかると聞いていた中、ふと見つけたのが「スターアライアンスの世界一周航空券」。
40万円という値段で世界を一周できることを知り、これだ!と即座に購入を決めました。
南米往復の金額で世界一周ができるなら、そのコスパは抜群だと感じたからです。
※ちなみに立ち寄れる都市数には上限があり、確か8都市が限度。さらに周りたい場所がある場合は、追加料金が必要です!
ウユニ塩湖への道:高山病の洗礼
ウユニ塩湖の美しい鏡のような景色を目指していましたが、その前に立ち寄らなければならない場所がありました。それが、ボリビアの首都ラパス。当時、ラパスが標高3650メートルの世界で一番標高が高い首都だとは、知りませんでした。
到着してすぐ、息苦しさと頭痛が襲い、意識が遠のいていきました。
ラパスに降り立った瞬間、高山病の症状に見舞われたのでした。 周りを見渡すと、点滴を打たれ、車椅子で運ばれる人もちらほら。 ラパスの酸素濃度は15%程度(水の沸騰温度も90℃と低く、お米も圧力釜でないと炊けない環境…)で、まるで3776mの富士山の頂上に降り立ったような感覚でした。
その時初めて、「なんでこんなところに来てしまったんだ?」という後悔の気持ちが頭をよぎりました。 正直、世界一周早々だったけれど「日本に帰りたい…」とも(逃げ道もないしそれが更にまた孤独感に拍車をかけるw)。
しかし、すでに来てしまった以上、やるしかない。
2日ほどかけて体を慣らし、ようやくウユニ塩湖行きのバスターミナルを目指すことにしました。
ボリビアでのカルチャーショック
ボリビアでの経験は、私にとってカルチャーショックの連続でした。まず驚いたのが「コカ茶」。
日本では馴染みがありませんが、ボリビアでは日常的に飲まれているお茶で、コカインの葉を使ったものです。高山病に効くとされていて、現地の人々にとっては当たり前の飲み物でしたが、側で藁にも縋る思いで飲んでいる日本人旅行客を横目に、私自身はその効果をあまり感じることはありませんでした。
また、街を歩くと、ボリビアの貧富の差が目に見えてわかりました。 ボリビアに降り立った瞬間、そこには直前まで居たニューヨークとは180度異なる景色が広がっており、道路は暗く、裸電球の光がぽつぽつと見える程度。 野犬が闊歩し、近くのコンビニに行くのですら怖さを感じたほどでした。
次回のボリビア
次回は、ボリビアについてのさらなるエピソードをお届けします。 今まで訪れた国々では感じたことのない貧富の差、私が世界で1番美しいと思った夜景、ウユニ塩湖の真ん中にある塩のホテルに泊まったこと、ラパスからウユニ塩湖まで14時間かかったバスの旅(死にそうになった…)、出国直前で銃撃戦が始まってしまったこと、人が笑わないこと笑、など、お話しできたらと思います!
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