DNAR
皆さんこんばんは♪
いつもソーシャルワーカー21の記事をご覧くださり、誠にありがとうございます!!
今日は『DNAR』についてですが、聞いたことありますか?
病院勤務だと度々耳にする言葉です。
先に伝えておくと、医師から患者さん、ご家族に説明するときに出てくる言葉です。
医療ソーシャルワーカーが同意を取るものではありません。
『DNAR』は、
Do Not Attempt Resuscitationの略です。
蘇生(Resuscitation)を試みない(Do Not Attempt)という意味です。
具体的には心停止しても心肺蘇生を行わないことを指します。
心肺停止、蘇生という言葉は日常生活では出てこないですね。
例えば
家族の状態が悪いため、救急車を呼びました。
救急病院に搬送されましたが、状態が思わしくない。
搬送された患者さんの年齢や持病、状態によっては医師から「急変時はどうしますか。心肺蘇生まで行いますか?」と問われます。
その過程で『DNAR』という言葉を耳にするかもしれません。
私も今の職場で働くまで使うことはなかったです。
この『DNAR』と聞いて、「こんなに状態が悪いのに治療しないの?」と思う方が多いと思います。
「心停止したら蘇生を行ってほしい」
そう思う方が多いです。
しかし蘇生を行わない理由もあります。
蘇生を行うということは、病状があまりよくない。もし蘇生に成功しても、その後の生きている時間を有意義に過ごせない可能性があります。
人工呼吸器を外せないで生き続ける。
人工呼吸器を外して、その人が亡くなってしまうと殺人罪になります。
人工呼吸器の方だと入院できる病院が限られて、遠方の病院に転院しなければならない可能性もある。
救急の病院にずっと入院というわけにもいかず、家で診ていくわけにもいかない。
長期間入院できる病院も数に限りがある。
あと心臓マッサージは肋骨が折れるなど、身体に大きな負担がかかります。
蘇生には大きなリスクがあるので、回復が望めない場合、DNARを選択肢として提示されることがあります。
DNARのことがわかっても自分の大切な家族がそういった状況になったときに、その決断ができるでしょうか?
入院された方をみていると本当に辛い決断をされていると思います。
私の両親は「延命処置はしないで自然にしてね」と言っています。
もちろん親の意向は大切にしたいですが、その決断をするときには辛い思いをすると思います。
こういう辛い決断をする方に対して支援ができるいいですね。
今は入院時重症患者対応メディエーターという資格があり、その役割を担っています。
この資格は医師、看護師、医療ソーシャルワーカーなどの職種が取れますが、資格を取るのに倍率が高い。
毎回10倍です💦
入院時重症患者対応メディエーターについては改めて記事にしたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました😊
明日もよろしくお願い致します🙇♂️
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