宗教や信仰についての雑記 #126
◯なんとかなる
先日、不安に襲われる出来事があり、その時、だいぶ昔にあるテレビ番組で、浄土真宗の信徒の方(道場主だったかもしれません)が、「なんとかなる」という言葉の大切さについて説いていたのを思い出しました。
この「なんとかなる」という言葉はたいていは何か問題に直面したときに発せられるものですが、ときに「いい加減」とか「無責任」とみなされることがあります。
このテレビ番組の内容はあまり覚えていないのですが、この場合の「なんとかなる」は「何にもしなくていい」とか「努力しなくていい」とかいう意味ではないでしょう。
おそらくこの場合は、「自分の力で切り抜けられるから心配ない」みたいな意味だと思います。
この「なんとかなる」も、以前に書いた祈りと同じように、困難に耐える力やそれに立ち向かう勇気を得るためのもの、と考えたほうがいいのでしょう。
キリスト教にも、神様は耐えられないほどの試練に会わせることはない、といった意味の言葉があるそうです。
この「なんとかなる」という言葉はそれに近いものなのかもしれません。
我々は皆誰もが、大いなるものより願いをかけられ、またその願いを他者に渡すことをも望まれている存在だと思います。
ですから、その願いの成就の妨げになるようなことは起こらないのだと、そう信じたいです。