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宗教や信仰についての雑記 #346
◯あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
ところで、この「めでたい」という言葉は、「めでいたし」という言葉から来ている、という説があるそうです。
「めで」は動詞「愛(め)でる」の連用形。「いたし」は形容詞で、程度がはなはだしいことを表しているとのことです。
「愛(め)づ」は、褒める、称える、慈しむという意味です。そして、「甚(いた)し」は、はなはだしい、大いに、とてもという意味です。
つまりこの説によれば、「めでたい」は「大いに称えるべき」とか「大いに慈しむるべき」という意味になります。そして、ここで称え慈しむべきものは、新年という人生の「時」ということになるでしょう
また、英語の「A Happy New Year」の「happy」の語源は、プロト・ジャーマン語で「偶然、人の運、運命」を表す「hap-」に、「~で満ちた、~に特徴づけられた」という意味の形容詞接尾辞 「-y」を付けたものから派生したとのことです。
つまり「happy」は、単に「嬉しい」という意味だけでなく、「偶然良いことが起こり、満足している状態」を表す言葉として発展してきたと考えられるそうです。
これら2つの言葉から考えてみると、めでたさとか幸せとかいうものは、自分の人生を愛でることや、日々起こる出来事の中で喜びや満足感をみつけることなのではないでしょうか。
日本語の「幸せ」という言葉も、「仕合わせ」と書かれることがあります。これは、「めぐり合わせ」という言葉に通じ、偶然の出会いや出来事が幸福に繋がっているという考え方が見て取れます。
また、禅語に「日々是好日」というものがあります。これは直訳すると「毎日がよい日である」という意味だそうです。しかし、この言葉には「毎日をよい日とせよ」という意味もあるそうです。
つまり、良い日も悪い日も、すべてが自分にとっての学びや成長の機会であり、感謝すべきものであるという教えとのことです。
それは上記の、「めでいたし」や「happy」にも繋がるものなのではないでしょうか。
そのように心持ちを改めて、新年を迎えてゆきたいと思います。