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宗教や信仰についての雑記 #254
◯マッピング
近年様々なイベントなどで、プロジェクションマッピングが多く用いられるようになりました。
この場合の「マッピング」と は、(投影図を)「貼り付ける」という意味だそうです。
このマッピングという言葉にはその他、地図を作成する、あるデータ項目が他のデータ項目とどのように関連しているかを示す、染色体上の遺伝子の位置関係を組み換え価をもとに決める、概念やアイデアを視覚的に表現する、といった様々な意味があるようです。
そしてこのマッピングということは、宗教や信仰に深く関わっているように思えます。
そこにおいては、世界あるいは宇宙はある特定の秩序のもとにあるものとされています。
その中で信者は、自分自身の位置を認識し、世界との関係性を理解します。これは、自己認識とアイデンティティ形成に深く関わっているようです。
そしてその中で、過去の出来事を位置づけることにより、それについての心の折り合いをつけることも可能となります。
また、知らない場所へ行くとき、地図を持つことで不安が軽減し、安心感を得られるように、未来という未知の場所への旅路の不安を和らげてくれます。
その一方でそこには、プロジェクションマッピングのように、現実の物事の表面に、自分の信念や期待を張り付けてしまい、ありのままの世界を観られなくなってしまう危険性もあります。
我々は特定の信念や信仰を持つことにより、心の内でマッピングをしているのだということについて、意識的であることが大切なようです。