![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166484833/rectangle_large_type_2_395fe31ec6b954875d02ecc9c5085126.jpeg?width=1200)
宗教や信仰についての雑記 #335
◯不思議を求める心
最近ではあまり見なくなりましたが、ひと昔前頃まで、テレビでUFO(未確認飛行物体)やUMA(未確認動物)についての特集番組が時々放映されていました。
子供の頃は面白がって見ていたのですが、大人になってからはそれらの番組に対しては、興味本位で何の精神性もないと思うようになりました。
でもなぜ人は、不思議な物事を求めるのでしょう。その心理について調べてみると、以下のようなことがありました。
・人は未知の事物や現象に対して好奇心と探索欲を持っていること
・人には自分自身や世界について意味を探求する傾向があること
・不思議なものは創造性の源泉となり得ること
・共通の関心を持つ人々との社会的なつながりができること
・人には不思議なものに伴うスリルを求める欲求があること
・新しい環境や状況に適応するためという進化的な側面もあること
以上のような心理は、程度の差はあれ誰にでもあるように思います。
そしてそのことは、不思議な物事を求めることには、現実逃避や時間と資源の浪費、時に危険を伴うことといったデメリットだけがあるのではない、ということを示しているのではないでしょうか。
上記の心理傾向のメリットとしては、
・新たな発見と知識の獲得
・自分自身や世界についての意味づけ
・創造性と想像力の向上
・ストレス解消
・人間関係の広がり
などといったことがありますが、これらは、科学、宗教、芸術、精神衛生の源泉ともなり得ます。
そう考えると、不思議な物事を求める心理とは、人間の精神活動の根本に位置するものでもあるように思えます。
そのような意味では、興味本位で何の精神性もないという私の認識は正しくはなかったようです。
人は認識能力に限界があっても、その曖昧な認識に意味や説明をつけて、その限界を補おうとする傾向を持っているようです。それが上記の心理と関わっているとも考えられます。
それにはメリットもデメリットもあります。しかも曖昧な認識に意味や説明をつける傾向には、固定観念や認知バイアス、さらには迷信や陰謀論をもたらすというデメリットもあるそうです。
それらの事柄をよく認識して、自分の奥底にある不思議を求める心をうまく活用できれば、より豊かな人生を送れるのではないでしょうか。