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宗教や信仰についての雑記 #194
◯多様性への寛容
前回、多様性への寛容の阻害をどう克服するか、ということを書きました。そしてその要因として、絶対的なものへの帰依ということを挙げました。
そこで、「絶対的なもの」の性質を調べてみました。すると、普遍性、完全性、無条件性、必然性、確実性、独立性、超越性、究極性、永続性、といったことがありました。
どうやらこの言葉が使われる文脈によって、様々な意味を持つようです。
ただ、宗教や信仰ということから考えると、信仰の対象となるのは人間を超越したものですから、この場合は、完全性、超越性、究極性、永続性、といった性質が当てはまるように思えます。
そうであるならば、この「絶対的なもの」とは人間の認識や思考を超越したものであり、言葉では完全に表しきれないもの、ということになるのではないでしょうか。
ですからその教えについて、完全に正しい解釈をできるものは一人としていないのでないかとも思います。
そのことが、多様性への寛容の阻害を克服するための突破口となるような気がします。
しかしそう考えると、全ての宗教の教えは個々の人の解釈であり、みな相対的なものであって、本当に正しいこと、真の善は捉えられないのか、という疑問が湧いてきます。
これもまた、とても難しい問題です。
それについては次回にしたいと思います。