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宗教や信仰についての雑記 #253

◯広告

電車や町中の広告を見て、毎年年末頃になると寺社の広告が散見されることを思い出しました。
個人的には宗教に広告は馴染まないのではないかと思ったのですが、宗教と広告との関連を調べてみると、両者にはいくつかの共通点があるようでした。

まず、広告も宗教も、最終的には人々の心を動かし、行動を促すことを目的としています。
そして、両者とも、象徴や物語を用いて、人々に深い印象を与え、記憶に残るメッセージを伝えます。
さらに広告は、ブランドを通じて消費者を結びつけることで、一種のコミュニティを形成しますが、宗教にもこれと同様の一面があります。

しかし、広告が目的とすることは、商品やサービスの購入を促すことによる、売上や収益の増加です。
では宗教が目的とすることは何でしょう。
現実には信者や寄付・布施の増加ということもあるのでしょうが、それ以前の基本的なものはいくつかあるようです。それは一般に、精神的な安らぎ、道徳的な指針、コミュニティの形成、存在の意味の探求、儀式と伝統の継承、社会改革と、多岐にわたっています。

その一方、現在宗教が示しているメッセージは、個人的には「アブナイ、あやしい」ものと、「陳腐、古くさい」ものの占める割合が多いように思います。でもその中には、本当に人を救ってくれるものもあるのでしょう。

宗教(団体)が人の心に響くような洗練された広告を出すのは、経済的に難しいかもしれませんが、人を救おうという真摯な思いがあるところほど、その必要性が高いように思います。
自分が発したメッセージが人々にどう受け止められているのか、そのフィードバッグがより必要なのかもしれません。

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