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宗教や信仰についての雑記 #268

◯歴史の繰り返し

先日イスラエルのガザ地区についてのドキュメンタリー番組を見ました。個人的な感想としては、全くひどいものです。

イスラエルの右派の人々は、報復攻撃のためなら民間人の犠牲もやむを得ないと思っているようです。たとえその犠牲が幼い子供であっても仕方ないとも考えているようです。

また、ハマスに人質に取られた人の家族が抑圧・迫害されているそうです。家族の安全を思う彼らの言動が、報復攻撃を鈍化させるとの理由からです。

また、あるイスラエル人教師は「イスラムには平和の概念はない、そこにあるのは服従だけだ」と語っていました。

人類の歴史を顧みてみると、報復、同胞の保護、治安の維持、早期の戦争終結などの名目で、民間人が殺戮されることが繰り返されて来たように思います。
その場合、宗教や信仰の独善性や排他性が関わっていることも多かったのではないでしょうか。

今なお過去の過ちを繰り返している現代において、宗教や信仰は何ができるのでしょうか。
集団的な熱狂を鎮め、憎しみの連鎖を断ち切るためにはどうすればいいのでしょう。少なくともただ非難するだけでは、解決にはなりそうにありません。
今の自分の姿を客観的に観察させること、宗教多元主義的な考え方を示してみること、まずはそのようなことを試みてみるのもひとつの手段ではあると思います。
それは非常に困難な道程だとも思います。それでも諦めずに取り組むことが、今必要とされているのでしょう。

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