宗教や信仰についての雑記　#181

◯ビッグバン

先日、以前に宇宙の背景放射について何かで読んだことを思い出しました。
宇宙背景放射とは天球上の全方向からほぼ等方的に観測されるマイクロ波のことだそうです。

宇宙背景放射は、ビッグバン宇宙論の重要な証拠の一つとのことです。もし宇宙がビッグバンによって誕生したとすれば、宇宙全体がかつて高温の状態にあったはずであり、その名残として、現在でも宇宙全体を満たすマイクロ波の放射が存在するはずだからだそうです。

ビッグバンに関してよくある疑問に、「ビッグバンによる宇宙の誕生以前には何が有ったのか」というものがあります。
しかしこの問いには意味がないそうです。なぜならビッグバン以前には時間も空間もなかったのですから、空間がなければ何かが「有る」場所はなく、「有る」ということ自体がありえないことになります。
また、ビッグバン以前には時間もなかったので、時間的な「前」や「後」といった概念も存在せず、「以前には」という表現にも意味はないことになります。

そうなると、そのような状況をイメージすることができません。それはもう、我々の言葉による思考を超越したことなのでしょう。
これは我々の言葉や思考に限界があることを示している一つの例だと思います。

言葉や思考は大切なものだけれども、それを超えるものがあるということも、普段から忘れないようにしたいです。