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本が頼りだった4  手当たり次第に読んでいた

中学生の女の子が
ソルジェニーツインだフロイトだニーチェだなんて
気持ち悪いわ~
お気に入りはゾラとカミュで
カミュに関しては
文化祭用に「誤解」の脚本をでっち上げたりもしました

12歳で読もうが30歳で読もうが
単純に手に取った順に読んでるだけだなどと突っ張っていたけれど
何でそんなに背伸びしたんだろうと
かの頃の自分が哀れになってしまいます

実際のところ
私は12歳くらいで精神年齢が成長を止めてしまった
ような気がしているので
私自身は不都合はなかったんです
読解力は歳とともに衰えるばかりというのが
ま、ちょっとアレなんですけど

こんなふうに手当たり次第に
本と関わる暮らしを続けているうちに
心をゆだねてくつろげる世界を本に書いてくれた作家に
少しずつめぐり合ってきました

今は、楽しみのための読書と探求のための読書を
適当にわけて、ノビノビ暮らしています

本だけが頼りだった時代を抜けて
少し大人になったのかな
思春期が終わったのかなと冗談を言ったつもりが
真面目に頷いてくれる友だちがいたりして
嬉しいような、悲しいような



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