#39【過去に遡る8】これって鬱? 2022年6月26日

人生についていろいろ考えた。

6月7日に健康診断で「膵臓の影」を指摘され、よくわからないままにふわふわと毎日が過ぎていき、
言われるがままに検査を繰り返し、6月24日に膵臓癌の確定診断。
そこから2日が過ぎていた。25日の記憶は正直なにも覚えていない。

「癌」という言葉がパワーワード過ぎて、自分の中でどこか他人事で、しっかりと向き合うことができていなかった。
確定診断を受けてから、1日ぼーっといろいろと考えて、今日初めてしっかりと向き合えた気がする。

自分事化した。
正直パニックだ。

冷静にならなきゃと思ってはいるのだが、どう冷静になったらいいのかわからない。

恐怖、不安、怒り、悲しみ、後悔、いろいろな感情が積み重なって、意識せずにつーと涙があふれてきた。

自分は今までこういうときに弱音を見せるのはカッコ悪いとおもっていたけれど、そういう問題じゃなく、涙があふれた。死ぬってどう言うことなのか、初めてキチンと想像した。
気分としてはちょっと鬱なのかもしれないな。

何をするときも「死」が頭をよぎる。自転車こいでいるときも、常にぼーっといろいろ考えてしまう

今日は前から娘たちと約束していた自宅プールをしたのだが、正直心ここにあらずだった。一緒にいるのに心から楽しめないというか、娘たちをしっかりと凝視できなかった。

かき氷食べても心ここにあらず。
お参りしても心ここにあらず。
ゲームをしてても心ここにあらず。

夜は家族で花火をした。
小さいほうの娘はとても楽しかったようで、またやりたいと。満面の笑顔で笑っていた。

それだけで、ふいに涙が出てきた。

大いほうの娘は感受性の豊かな子だから、きっといろいろと気づいていて、口数が少なくなっている。今後治療が始まったら、髪も抜けるし、もっといろいろと出てくるんだろうな。

全てを伝えた妻は今回の病気との向き合いを
「いつも通りに過ごすことにした」
と言っていた。不安も大きいだろうに、強い人だ。

その言葉を聞いて、また涙が出て、家族の前では強がらないことに決めた。弱さを表に出すのは初めてかもしれない。

とはいえまずは弱音を吐きつつも
病気と向き合って
この不安な気持ちを乗り越えなければ始まらない。
全てはそこからだと思う。

ここから1週間くらいは、めちゃくちゃ気分のジェットコースターなんだろう。
頑張ろう!いや駄目だ!笑顔でいよう!涙が出てくる!辛い。悲しい。怖い。etc

膵臓がんと言う現実に目を向けて、気持ちが乗り越えるまでにどれくらいかかるのかわからないが、やれるだけのことはすべてやって、必ず治そう。
娘たちの子供を抱っこしよう。
まだ前向きにはなれないが、そう決意した確定診断から二日目の夜だった。

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