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非武装、平和主義

国際政治の世界では常識だが、ウクライナ戦争でウクライナが降参すれば、イスラエルもアラブから退去させられ消滅する。
日米欧のG7悪辣帝国の終焉だ。
パレスチナの人々を救援したいのであれば、ロシアの行動を理解し支持する必要がある。
ウクライナ軍の西部への敗走がカウントダウンに入った。


日本は明治維新以後ずっと西洋を模倣し続けて来た。
近代化、現代化、先進化が即ち西洋化であるという、信仰に近い憧憬願望に捉われ、幻想を追って来た。
西洋文明の最大の欠陥は、独善的偽善的な暴力侵略性にあるのだろう。
科学技術と資本主義の組み合わせは、強力な軍事システムを作り上げて来た。


今、欧米は行き詰まり、日本も行き詰まっている。
自己崩壊しつつあると言ってよいだろう。
生産力が落ち、分配が乱れ、格差が大きくなる。
実体経済から遊離した金融経済偏重は、人間を蝕み社会を歪める。
頼みとする軍事力も、当然凋落弱体化は免れない。
外に向かっていた攻撃性が、内に向かう。


暴力・武力・軍事力を背景にした略奪、搾取、差別は民主主義ではない。
資本主義を維持するための、虚構のまやかしの民主主義は、民主主義とは言えない。
欧米が掲げて来た民主主義は、暴力的資本主義の本質を隠蔽し、民衆を幻惑して資本に隷属させる道具でしかなかった。
暴力に頼る者は暴力で滅ぶ。


非常に皮肉な現実であるが、敗戦国として非武装と平和主義を押し付けられた、日本の民主主義は、理想の民主主義に近い。
欧米に支配・搾取されながらも、経済発展することができた最大の要因は、非武装と平和主義にある。
暴力で担保されない資本主義は成り立つのか?
非武装の平和主義は夢想なのか?


民主主義が成り立つためには、民衆の自覚、自分たちの社会に対する知識・認識・意識が要る。
さらに、自己責任で政治に参加する主体性が要る。
選挙での投票率が示しているように、日本の民主主義は未だ発展途上の段階にある。
民衆の自覚が足らない、民衆の自覚の上に、民主主義は初めて成り立つ。


日本にはまだ起死回生のチャンスがある。
非武装と平和主義を武器に、世界に覇権を打ち立て得る可能性が残っている。
欧米の支配から脱し、全世界を視野に、非武装と平和主義を基に新しい経済秩序を打ち立てることだ。
日本国の民衆には、責任と可能性がある。
先ず、選挙で投票することから始めよう。


日本は、核兵器を保持しない、核武装していない国である。
日本は、世界で唯一、核爆弾による攻撃を受けた核被曝国である。
日本は、原子力発電の運営に失敗し、収束不能の重大深刻核事故を起こし、解決に悪戦苦闘を強いられている国である。
第二大戦の戦争責任を忘却しても、核の現実は消失しない。

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