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夢の話(悪夢について)
小さい頃から、夢といえばほぼ悪夢だった。
青いレオタードを着た、のっぺらぼうのマネキンに追いかけられたり、突然サイレンが鳴って四方の部屋の壁が赤い光に染まったり、口を動かすたびに歯が抜ける夢の、口の中のじゃりじゃりとした生々しい感触は今でもはっきりと思い出せる。
悪夢を見なくなって半年ほど経つ。陽の光が差す広い部屋でただただ微睡んでいる夢など、今まで見たことのないジャンル(?)の夢はとても新鮮である。
夢の内容ががらりと変わった原因は、環境の変化により、未だかつてないほど私の心が平穏だからであろう。外からもたらされる平和が無くなったとき、私はまた同じような悪夢を見るのだろうか。