りっひー先生

高等学校と特別支援学校の音楽教師です。 日々の授業の中でやっていることを公開しています…

りっひー先生

高等学校と特別支援学校の音楽教師です。 日々の授業の中でやっていることを公開しています! 音楽が好きな子も嫌いな子も 「ついうっかり参加しちゃった!」授業を目指して日々奮闘しています!

最近の記事

感情教育 ZONES of Regulation②感情とコーピングスキルを学ぼう

Zones で感情を学んだら、コーピングスキルも入れたいですよね。 ただ、自閉症の方は、たくさんの情報があると混乱してしまいます😵‍💫 だから、一つずつ情報を出してあげた方が本当は良いのです。 以前に出したZonesは、自閉症の方にとっては、情報が多いかも?しれません。 そこで作ったのが、一つずつカードにしたバージョンです。 2種類のカードがあります。 一つは、Zones感情のカード (🟥、🟡、🟦) もう一つは、コーピングスキルのカード(🟧)です。 これを、「自

    • Zone of Regulationのワークシート① 感情の規制を学ぼう

      Zone of Regulationのワークシートを作成しています。 感情を学ぶ前に、どうやって自分をコントロールしているか。 体や体験から考えさせるワークシートです。 感情のコントロールの前は自閉症のある子にとっては、分かりにくいです。 自閉症にとってわかりやすい 身体症状からRegulation(規制)を気づかせていきます。 身体症状がどうなっているのか、 表情はどうなっているのか、 から入ったほうが良いと思います。 (自閉症の特性として視覚優位  つまり目から入

      • 感情教育5〜感情の道具箱を持とう〜

        感情を認知し、自分を知ることができたら、 感情の対処法(自己のコントロール)を 学んでいきます。 この感情の対処法を Tool Box 道具箱と呼びます。 この道具箱には、感情を落ち着ける方法を書き出しておきます。 感情の温度計を使って、この感情の時には、 この道具を使う。 それを自分で書き込んでいきます。 いつでもどこでも張り出したり、 携帯型にすることも大切です。 このTool Boxには、 ① 身体活動のツール ② リラクゼーションのツール ③ 対人関係のツー

        • 感情教育4〜感情の記録をとろう〜

          自分がどういう感情か認知し始めたら、 それがどの時間帯に多いか、時間軸で捉えることが大切です。 人の感情には波があります。 ずっと楽しいこともなければ、ずっと悲しいこともありません。 けれど、ASDのある人は、一部を切り取ってしまうことがあります。 そのため、1時間目の音楽の時間はすごく楽しそうにしていたのに、 「あの人の靴音がうるさくて、ずっとイライラしっぱなしだった。」 となってしまいます。 あれ?あんなに楽しいそうな時間帯もあったじゃないか。 そう思っても、一部

        感情教育 ZONES of Regulation②感情とコーピングスキルを学ぼう

          感情教育3〜ネーミングとレーティング〜

          1 ネーミング 感情を表す言葉はたくさんあります。 楽観的。 リラックスしている。 没頭している。 傲慢。 激怒。 たくさんありますが、 その意味は正しく認識されているでしょうか。 あるいは、今感じている感情に、 子供たちは名前をつけられるでしょうか。 この名前をつけるというのを 「ネーミング」と言います。 ネーミングができるから、 自分の感情の微差に気づき、 脳は安定していきます。 感情のネーミングには、意味調べをさせます。 感情の意味を国語辞典なインターネッ

          感情教育3〜ネーミングとレーティング〜

          感情教育2 自分の感情を知ろう

          自分の感情を知る。 大人にとっても難しいことです。 ASDのある人にとっては、なおのこと難しいです。 感情を安定には、言語が大切です。 人間の脳は、自分の感情を言葉で整理します。 「あ!今イライラしている。」 「すごく悲しい」 「めっちゃ楽しい」 など、感情を言語で整理するから 脳は安定します。 自分の感情を知ることを「感情覚知」と言います。 この感情覚知をトレーニングする方法を 3つ紹介します。 ⑴感情を表す言葉を書き出す。 ⑵その反意語を考えて、書き出す。

          感情教育2 自分の感情を知ろう

          感情教育1 Zone of Regulation

          感情教育の一つに Zone of Regulationがあります。 https://zonesofregulation.com 感情をブルー、グリーン、イエロー、レッドの四つの領域に分けて、 自分の感情を認知します。 自分の名前の書かれたマグネットを 移動するだけです。 朝のSHRと帰りのSHRにやっています。 自分の感情に気づけない生徒。 そもそも感情が分からない生徒。 イライラしていることに気がつかない生徒。 そう言った子たちが爆発する前の 予防としても機能しま

          感情教育1 Zone of Regulation

          特別支援シリーズ1〜傷つけないこと①

          特別支援で大切なことは何か。 それは「傷つけない」ことです。 これにつきます。 当然、暴力や暴言はもってのほかですが、 ①【訳のわからない発問】 ②【訳のわからない指示】 ③【机間巡視で特定の子の前で立ち止まる】 ④【できない子を口頭で注意する】 先生が良いと思ってやったことが、 実は子供を傷つけていることがあります。 例えば、④【できない子を口頭で注意する】です。 「〇〇ちゃん、ちゃんとやりなさい!  しっかり先生の目を見て!」 こういうこと、良くやってしまいま

          特別支援シリーズ1〜傷つけないこと①