運の善し悪しではない - 差別主義者は“ニューカマー”を的確に見つけている
私は実は日本人学校に通っていた時期があります。
そういう日本人コミュニティの中にいると何かしら事件が起こった時、回覧のような形で情報が回ってきたり、噂になったりします。
これからする話はそれらがベースになっています。
アジア人に対する痴漢やつきまといがよく発生していた
こういった手の話は日常茶飯事でした。
私自身も小学生の頃アジア人に体を触られたことがありますが、それはまた別の機会にお話ししましょう。
当時聞いた話によるとローラースケートに乗った男がすれ違いざま、もしくは追いかけてきて体を触ったり、執拗に、ここには書けないような言葉を言いながらつきまとったりするという。
私の同級生が被害者だったようで、先生から事情を聞かれていました。
どうやらヨーロッパ人の間ではおとなしいアジア人を狙って性的な嫌がらせをすることがよくあると聞きます。
インターネットでは"Japanese girls are easy"という偏見もあるようです。
塾通いの生徒が校舎の上の階からペンキをかけられた事件
とあるマンションの1階に日本人向けの学習塾があるという建物の作りでした。
塾より上の階は住居になっており、一般の現地人が住んでいます。
塾と住居部分の共同玄関に向かって生徒が歩いていたところ、上階から何者かがその生徒をめがけてペンキを流したという事件です。
その後、道の反対を通ったのですが、そこから地面に
白いシミが広がっている状態は私も目撃し、
「ああ、あの事件の痕跡だな」と思ったものです。
何が嫌かといえば動機がわからなさすぎるところです。
ヘイトとはそういうもの、と言えばそうなのでしょうが。
あの塾はかなり昔からあったはずですが、住民と何かあったのか?
留守番中の子供がやったのか?それとも大人だったのか?
謎は深まるばかりです。
ちなみにその塾に通っているのは近くの日本人学校に通っている生徒だけ。
つまり短期滞在者で、地元に馴染んでない雰囲気がとても出ています。
地元に馴染んでない人は見ただけでなんとなく嫌な気持ちになる、というのはちょっとわかります。何をしでかすかわかりませんからね。
だからと言って嫌がらせをしていいわけではありません。
ただ、やはり通り魔的なものにあったことない私からすると、
外国人っぽさ丸出しは差別主義者に狙われやすいと感じます。
情報網があるからだとは思いますが、この手の報告は日本人学校の生徒ばかりで、持ち物、立ち振る舞いでかなり目立ちます。
とりあえず確実に助けてくれる塾の先生達が近くにいる現場だったのは幸運です。何かあった時、どうするかは少し自分で考えておいたほうがいいとも思いました。警察に通報したり、状況を説明したり、抗議をする言語力は必要です。
地元で子供さんが留守番中、何者かによって袋に入れられゴミ捨て場に放置された事件
ショッキングな見出しで申し訳ないですが、
実際に知り合いに起こった事件です。
何が起こったか簡単に書くと、
・学校から帰宅した男子生徒がゴミ捨て場でゴミ袋を発見
・不審に思い袋を開けたところ、中から妹が拘束された状態で発見された
とのことです。
時系列で書くと
1. 父親は仕事で外出、母親家の中で家事をしていた
2. 妹が一人で庭(玄関側)で遊んでいた
3. 何者かが妹を(拘束し?)ゴミ袋の中に詰める
4. 兄が学校から帰宅
つまりどういうことなのか。
現地ではゴミが朝の時間帯にアーム付きの機械によって回収されます。
妹さんが眠ってしまうなど、発見が間に合わなければ死亡していた可能性があり、殺人とは言えないが未必の故意があったとは思われ、明らかに強い悪意を持って犯行に及んでいるということです。
タイミングを計っていたか、顔見知りかについては不明です。
住宅街は人通りがとても少ないため、狙いをつければ犯行に及ぶことは難しくないでしょう。
被害者が助けを呼べるかは状況次第なので過信しないことです。
また、私の育った国ではお年寄りが家の窓から外を眺めていることがよくあり、駐車違反を通報したり、不審者や通りすがる人によく声をかけますが、いつもそうとは限らないですし、外国人に好意的な人ばかりとは限りません。
お子さんを監督なしで庭に放置するのは当然危険ですが、大人も十分標的になるので気をつけてほしいところです。特にお子さんの場合「この家に〇〇人の子供がいる」と知らせる危険性が高くなりますし、性犯罪にも注意が必要です。