大麻を「勧める」って常習使用者でないとありえないのではないか
ここ数日大麻成分入りの食品が世間を騒がせている。
違法薬物といえば思い出すのが大学の英語の授業でのひと時である。
先生は私たちになぞなぞを出した。
「ここで問題!みんながhappyになるきのこってな~んだ?」
教室が少し静かになった後私は小さな声で
"Magic mushrooms?"
とぶっこんだところ爆ウケして、大盛り上がりだった。
正解は忘れてしまった。
私の大麻に関する経験
私は元帰国子女だ。地元のランドマークの噴水の周囲にはホームレスが使いまわした注射器が散らばっていた。駐車場のステアケースのドアを開けると若者がたむろしてスプーンでコカインを炙っていた。そんな街から来た。
大麻を吸ったことはないと断言する。しかしあの匂いや味を知っていたら病気の人に勧める気にはならない…。あれは間違いなく「絶対に体に入れてくれるな」という匂いと味だ。全身が拒絶反応を起こしているのがわかった。体に益があるとは到底想像できないし、「科学物質より良い」と唱える人と語り合ったことがあるがどうも納得がいかなかった。
そもそも医療大麻って使うの??注射するの??口径で摂取したら具合悪くなりそうなものだけど…
と常に思ってはいたが、まあまあ大人になってくると「大麻そのもの」というより「大麻から薬効成分だけ」を抽出して使うとわかり、医療用に規制薬物が使われることもあることを考えると、医療用大麻の必要性も理解できないわけではないが、臨床現場のご意見が聞きたいところだ。(現場でも意見が分かれるから議論になっているのだろうと想像はする。)
全面解禁に関しては断固反対
「酒やタバコよりも依存性が低いため安全」と唱える人たちが一定数いるようなのが、よく考えてほしい。「酒/タバコをやめて大麻にのりかえよう!」という風になるだろうか?結局「酒も飲むしタバコも吸うし大麻も吸う!」という人が出てくるだけのような気がしているので、個人的には酒類、つまりハードドラッグと同じだと思っている。既に社会問題として存在している飲酒運転という危険に「大麻運転」がただ増えるのではないかと危惧している。
現に違法薬物使用者が飲酒/タバコを一切しないとは個人的にはイメージしにくい。
何よりタバコに大麻を混ぜて吸う人が出てきた暁には匂いで体調不良者が続出することが安易に想像できる。大麻を日常的に吸う人は体にその独特な匂いが染み付いている。
そもそも依存性が低ければ安全なのだろうか。タバコが肺がんのリスクが大麻はないのだろうか?燻した煙を吸っているのだからあまり変わらないと想像しているのだが見識者はどのように見ているのだろうか。
上のグラフの通り、大麻の方がアルコールより"Overall harm score"は低い。依存性や致死率が弱かったところで、結局は物足りなくてアルコールレベルに達するまで吸ってしまうのではないかという心配がある。
それに「ケミカルより良い」からといって脱法ドラッグの利用者は大麻に乗り換えるのだろうか。むしろ全面解禁するとゲートドラッグ化する気がしている。なぜなら大麻よりもMDMAなどのドラッグの方が匂いや味にクセがないからである。
そもそも「ケミカルよりマシ」ってなんだ?マジックマッシュルームはケミカルじゃないし「トリカブトは自然由来の安全な毒物です」じみた話に聞こえる。というか大麻でもマジックマッシュルームでもトリカブトで体に作用するのはその成分である「ケミカル」である。そしてヘロインは咳止めとして使用されている一方で、咳止めシロップ中毒になる人間もいるのだが、それはどう説明してくれよう。
医療用のみ解禁しても「医療用」という名目で結局裏で流通する、ないし流通しやすくなるのではという心配は正直ある。特に統合失調症当事者としては、あまり世間に広まっていない、この情報を無視できない:
要は何が一番言いたいかというと、どのような形で解禁するにしても、何かの中毒者の人口が減ったりはしないのだから、そのリスクとの戦いになるのではないか?それと戦えないなら解禁は難しいのではないか?既にタバコと酒は問題視されているのにそこに更に問題となる要素を増やすのか?ということである。
一方でオピオイドのように医療用麻薬は既に使用されているものはあるのだから、医療用に解禁する場合はそれらのように厳しく管理してほしいものだ。
過去の投稿で語ったかもしれないが、嗜好用大麻解禁の流れがあるのは取り締まりが難しくなったという背景があることは無視しないでいただきたい。
#大麻グミ #社会問題 #大麻 #カンナビス #マリファナ #違法薬物 #脱法ドラッグ #酒 #タバコ #ソフトドラッグ #ハードドラッグ