雪の音
外を見ると灰色の空。
見通しが悪く一瞬、
何事かと思ったが
「雪だ!」とすぐにわかった。
布団にくるまっていても
鼻が凍るくらいに寒い朝。
そうか。近畿にも
数年ぶりに雪が降ったのだ。
朝の散歩はあえて
透明の傘をさして歩いてみた。
白く重なる
雪の結晶たちは
シンシン、とも
パラパラ、とも違う。
「パタパタ」と賑やかに
音を立て跳びはねている。
なんだか
心が浮きだち
嬉しくなる。
雪で大変な地域の方が
ご苦労されているのに
呑気なことだ、と
怒られるかもしれない。
でも雪の音に踊らされる
こんな朝も幸せなのだ。
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