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これが分蜂だ!
前回初めての試み、豆知識集を記事にしてみました↓↓↓
豆知識の最後に書きました、分蜂ーぶんぽう前の状態が見出し画像です。
空がバックの部分しか見えませんが、周り中が全部こんな状態です。
音も「うわ〜ん」みたいな音がするので、背中を向けて少し離れていても気付きます。
見つけた時はラッキー!
はじめこそ、ものすごく驚きましたが、この瞬間、めっちゃ気持ちいいんです。
みつばちが増えて、手狭になった巣箱を離れようとしているので、働き蜂はお腹いっぱいにはちみつを貯めています。
そんな状態で新天地を目指そう!って気持ちになって飛び出してくるので、なんていうか、こう、景気が良い感じなんです。
何かの仕事に一生懸命な時って、みつばちはご機嫌なんですよ。
その時の羽音は、とても気持ちが良いものです。
お経の上手なお坊さんの読経を聴いている様な感覚です。 わかりづらい?
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こんな風に、分蜂現場に居合わせたらラッキーです。
早ければ、数時間でこの蜂球ごと、どこかに飛んで行ってしまいます。
こうやって蜂球を作っている間に、新しく巣に出来そうな物件を調査して、その情報を共有し、話し合い、一番最適と思われる新物件にみんなで引っ越します。
その間は数時間から数日になる事もあります。
放っておけば、一つの巣箱の半分くらいの蜂が居なくなってしまうので、見つけ次第、速攻新しい巣箱を用意、巣枠(ハニカムが収まっている木の枠)も適宜用意して、蜂球を収容します。
手の届く範囲であれば、枝を切ったり、捕虫網ですくい取ったりして巣箱にそっと入れます。
この時、女王蜂が中にいるので傷つけない様に注意!
一度に蜂球の全部をすくえなくて、まだ蜂が巣箱の外に飛び出そうとしている時は、女王蜂が残りの蜂球の中に居ます。
蜂が巣箱の中に落ち着くまで、すくって入れる、を繰り返します。
女王蜂が巣箱に入ると、周りの働き蜂がお尻を立てて羽ばたいて、ナサノフ線という場所から集合フェロモンを放出して「女王蜂はここだよ〜。みんな集まって〜!」と知らせるんです。
巣箱に入れた働き蜂の様子で、数千、数万匹の中から女王蜂を見つけずとも事態が落ち着いた事が分かります。
これは西洋みつばちだから出来る事で、日本みつばちなら嫌われて、逃げられちゃいますね。
時には泣く泣くサヨナラする事も
このようにうまく収容出来たらラッキーです。
気づかないうちに蜂球ごと居なくなっていて、内検(巣の中の様子を見る作業)の時に「あれ?!蜂少ない!」となる事もありますし、もっと悔しいのは、高い木の届かない所に蜂球が出来た時は、そこに見えていても、涙を飲んで諦めます。
蜂球に集まっている働き蜂は、はちみつでお腹いっぱいにしているから、指を突っ込んでも刺したりしないって聞いていますが、怖くてやった事はありません。
仕事中に何度も刺されて、痛みを知っているので、多分一生やらないです。
みつばちに詳しい方のお話によれば、蜂球の表面を女王蜂が走り出したら、もうその群を収容するのは無理なんだそうです。
おそらく決定した新物件まで飛んでいくために、働き蜂に匂いづけをして、結束を強める、飛び立つ前の儀式みたいなものらしいです。
そうして飛び立った群は生存率がとても低く、もしかしたらゼロかもしれません。
北海道は寒いので、自ら野生になる事を選んだ群は、来年まで生き残れないんです。
だから分蜂させてしまわない様に、しっかり管理をする必要があるんですね。