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からだのかたち

若い頃は嫌だった

本当に齢を取ってみないと分からない事はたくさんあります。

愚かな事に
若い頃は、自分の多すぎる髪の毛や筋肉、太すぎる太ももや胸元、
プニプニの頬とかが、本当に嫌で、
なんとか減らないかと無駄な努力をしていました。

そういうちょっと過剰と思っていたものほど
必死で生きていく中でドンドン削れていく事に耐えた、
自分の財産だったとはっきり言えます

多すぎる髪とか特に、
若い頃に悩まされたあの量が無かったら、
出産なんか無事に乗り越えられなかった。

娘にも言ってますが、なかなか通じません。

年齢重ねた佇まい好み

顔はやっぱり残念な部分も増えたけど、
腕とか足とかは、時々
「我ながら悪くないなー」と
形をしみじみ見てしまうくらいになってきたし、

筋肉とかも一度ついていた分、戻そうと思えばある程度までは戻るのをありがたく思いつつ、
あって当たり前で粗末にしていた自分はバカだったな、と思います。

ただ、一個懸念はあり、
私が単純に年輩好みのタチなのかもしれません。

若い頃から、男女問わず年輩の方に近寄りたいし、俳優さんも緒形拳さんとか父の方の塚本さん、岩下志麻さんなどに見惚れてきました。

昔はおじいちゃん子だからと、セルフ理由付けをしていましたが、

自分が年を重ね、あまり差がなくなっても、
やっぱりちゃんと年を取っている人にグッとくるのを感じる、
驚くべきことに
自分に対してですらそう
なだけかもしれません。


それでも、そんな私の嗜好は差し引いて考えても

情報社会になればなるほど、
かえってどんどんと
頭も体もキチンと使わないと正しくは生きていけない世の中になって、
ものすごいカロリーを消費する感覚があります。

正直この先の時代
まともに太る余裕や体力は、
本当に若い頃しか持てないんじゃないか
と思います。

今過剰に悩む人には、
「イヤイヤ~!」と力強く、心から否定してあげたいです。




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