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ネガティブしりとり

 早い時間から遠出に出る前は、
のんびりした子供にイライラする事が多いです。

運転中エッと思う事もあり、
悪態が口に上りそうな所を、
ならばと、
「ネガティブしりとり」をしよう、
と、車内で家族に提案してみました。

どんな言葉でもいいから、
とにかく「ガクッ」ときたり、
イタイ感じを醸し出したり、さみしい気持ちになれる言葉ほど良し!

としてみたら、

なんか盛り上がったし、すっきりしました!

適当に例えを作ると、

 ネガティブ ぶ
→ブサイクだが? が
→頑張っても無駄 だ
→蛇足しかない い
→いまやろうと思ってたのに に
→ニートまっしぐら ら
→楽ばっかり

みたいな感じです。

お互い「イタイわー」「キツー」と共感したり、
「ネガティブの才能あるー」「そうきたかー」「言われたくないー」
と、盛り上がったり。

酒の場のようにタガを外すのに、
ゲームの効果は遜色なくて、

センテンスで、文脈が無いから誰かを傷つける心配がなく
「あくまでゲームですから」というエクスキューズの元、
普段言えない事を言えるって楽しく、いくらでも続きました。

単純に、我が家が変なのかもしれないので、万人にはオススメできないかもですが。

年齢と相手との関係性の見極め、
そしてある程度の品は、大事かとは思います。

あるいは、本当に勝負するつもりで、因縁の相手に仕掛けるか、ですね。



個人的には、
鋭い言葉にチクチクっとくることで、
自分の良心の有り場が分かると言うか、

「これは言われるとイタイ。
言われないように気をつけよう。」
と気付けるのも良かったです。


うちは子どもといえ、思春期後半戦?ぐらいなので、
単純に成長を感じ、
なかなか侘を感じる良質なワードもあったし、

自然と差別的なものが無く、適度に自虐ネタが上手いのも、
若い子はベースが違うと感心しました。

反対に自分が、外には出さないように気をつけないとな、
と思う事の方が多かったです。


心のなかでモヤモヤしているものは
人に言いにくいことほど、
澱となって溜まってしまい、

気持ちを圧迫するので、
心の中で素早く言語化するために
言葉をあらかじめ見つけておく、というのも悪くないのかと思いました


腹立ち紛れのヤケクソ提案でしたが、
みんな楽しんでくれたし、

ネガティブの才能は、意外とすごいことなのかも、と、子供を見直せて良かったです。

今度はポジティブしりとりもやってみようかと思うけど、盛り上がれるかしら?




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