エアコン周りの空気感
「エアコンきらいやねん」
私の周りのご年配に、いつもそう言う方がいます。
大きい声で言っては、若い子に怒られてます。
他でも「エアコンは苦手」とか、
よく聞かれ、それに対して
「年を取ると暑さを感じにくくなる」
「年寄は危険が分かっていない」
と、言う論調が主流ですが、
そこまでなのは、よほどのご年配だし、
後者はちょっと偏見。
そう年寄でない人も、特に女性は言っていないでしょうか?
それは、エアコンに関わる経験や、
これまでの世間の論調の影響もあるのではないかと思います。
私のバイアスはあるかもしれませんが、
かつて
「エアコンをやたらつけたがるのはバカ」という、空気感
が、確かにあったと思います。
生活の工夫でなんとかするのが、
賢くゆかしい主婦的な印象でした。
またさらに昔の仕事場では、今ほど暑くもないのに暴力的なほどの低温にする、
立場の強い男性の暴挙に耐えてきた歴史があります。
腹立たしさや恨みを、女性同士で言い合っているうちに、
エアコン嫌いが女性の共通認識になりかけてました。
今は機械も良くなって、世論も変わっています。
しかし、人の気持はそんな簡単に変わりません。
我慢できる"大人"であるために、
美徳としてエアコンをつけない選択をする、
を無意識にしてしまう気がします。
長く生きているということは、
それだけ色んな考えの影響を受けてしまっており、
今ほど多方向から多様な事を言われる機会がなかったから、
一度身についてしまった習慣や、
イメージを、
そうそう変えづらい気持ちを
私も確かに持っています。
私もどちらかというと助ける側なので、熱中症を避けないことによる迷惑はとても理解するのですが、
気持ちを無視して、事実を突きつけるばかりで、
「年寄は」というのは早計だし、
思いやりのないことのように感じるのです。