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光る君へ、で10年前を思い出す。(特撮・うた恋い。)

NHK大河ドラマ「光る君へ」は、
珍しい平安という事で、
とても気になっていたものの、
自分がテレビを持ってなくて、
源氏物語は読んでいるからいいか、と、あきらめていました。

しかし、この度勧めていただき
初めて視聴し、

純粋に面白かったです。
とても良いドラマだと感じました。

平安当時の貴族を描いた色んな文献から、
登場人物一人一人を解釈しており、
脚本としてそれがきちんと落とし込めていてすごい。

女流文学からだけではない、
道長の日記などからの内容も感じます。

1人ではできない、圧倒的な仕事量だと思います。



そして、俳優さん皆さんがとても良い演技をされていました。

特に若い層。

10年ほど前の特撮で、親子共々とても励ましてもらえてた頃の俳優さん達が、
こんなに立派になって!
という、ひいき目は多分に有るはありますが、

間違いなく、
センシティブで、エモーショナル、
をちゃんと体現していました。

鎧武の姉さん泉さんも、はまり役だし年齢的にも良い感じ。

今の若い俳優さん方は、
たくさんの情報を処理してきていて、
役者としての知性が高く、

その情報戦の戦歴と、心の教養が、
平安という時代と、
とてもマッチしている気がしました。



そして、これは見る側の試金石でもあるとも感じました。

ドラマだから、個々の古典の場面に対しては
「そうじゃない解釈」もたくさんあると思います。

だからこそ、
楽しさを拡げるか、
いじましく拘るか、

各人の本当の素養が試される気がします。

確かに、映像とされることの力が強すぎて、
若い方々だとそこに着地してしまう可能性は否めません。

だからこそ、
今まで原文で読んでいた人達が、
「そうでない読み方もある」
「そもそもはこう書いてある」

という発信を、ドラマに負けないくらい「魅力的に」(ここ大事)
どんどんしてほしい。

…すみません、他力本願です。

そうやって考えていると、
やはり浮かぶのは
超訳百人一首うた恋い。

今回の大河ドラマから連想するのは、
私だけでないと思います。

登場する人物も、かなり被るし、
コミカルさや、情の濃さの雰囲気、
そして
超訳 具合が、
光る君へ、とかなり重なる所があります。

絵柄も見やすいのに美しく、
私も単行本を持っていますが、
何度見直しても、新たなドラマを再発見します。


さて、私は私で、
やたら含みを突っ込まれて返ってきた
契約書案に、
どう返歌しようか、

そういう雅でない仕事を頑張ります。


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