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キレイ透明を調達


子供の頃なんでも作った私なので、
当然ところてんも天草から作った事があります。

どうやって手に入れたのかは忘れましたが、天草の干したのを手に入れて、
家で煮たのですが、においがかなり充満し、時間も相当かかりました。

最初は洗っても洗ってもゴミか本体かよくわからないし、
茶色いし、においはするし、
どうなるかと思いましたが、

意外とキレイで癖のないところてんが、山のようにできて良かったです。

みつ豆に使うようなかんてんも天草で作りましたが、甘くしてもそんな違和感なく、
水加減とかも、多少のずれでは影響がなく、作りやすかったです。

そんな感じで、固める系はゼリーなり羊羹なり、たくさん作りました。

最初に固めたゼリーを小さく切って、
色の違うゼリーに沈めたり、
形の残った小豆を、水ようかんに乗せて錦玉羹でとじたり、

とにかく、追加材料の要らない工夫はなんでもしました。

今はすっかり面倒くさがりになってしまい、見る影もないけれど、

当時は当時で、自分のことを、
コツコツとものを作ることと、
勉強と家事と山仕事くらいしかできない、
本当に個性も面白みもない役立たずだと考えていました。

でも今考えたら、謎の調達力と企画力があったなと。

透明できれいなお菓子に憧れる気持ちが、純粋だったんだと思います。

透明感があるらしいのに手に入らず、ずっと憧れだったアガーも
今は手に入りやすくなって、
嬉しい気持ちで時々使っています。

今は、写真の「きせつのさがしもの」という
お菓子に憧れが募っています。





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