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椎名林檎を読み直す

太くなりたい、重くなりたい」誰にでも効く威力を

「初KO勝ち」

椎名林檎さんの
放生会での女性アーティストとのコラボはどれも素敵だけど、
pafumeのっちさんとのコラボ曲
「初KO勝ち」にはグッときました。

もちろん音も最上級に格好いい、
その上で、
私にはコンセプトと歌詞がとても響きました。

スマートに、軽やかに、うまく転がす、
そんな事ばかり求められてきた女性としての人生ですが、
この歌詞で、本当の望みをずばり言ってくれた事に拍手喝采です。

私は生まれついての労働者だから、無駄にエネルギーを使うだけなのに、「細くて良いね」とか言われても、

己の不器用さや無能さへの反省しか生まれない。

本当は太く、重く、速く、強く、なりたい人生でした。

いや、まだ内面など一部は諦めてはない、そんな私に響かないわけない。

このある意味あけすけな歌を、
クールなポップ・アイコンとして、ハードなグッドジョブを長年続けてきたのっちさんと歌うの、最高です。

ドラマ性がすごい。

 椎名林檎さんの天才さは、これまでも疑うところはありませんでしたが、

この曲では真摯さ、を強く感じ
好きにならずにいられないですね。

元々が真面目で真摯な方だとは思うのですが、
抜け感がある分、ここまでストレートにそれを感じる事がなかったので、
驚かされました。

椎名林檎さんの昔のCDのブックレットを引っ張り出して、
もう一回、歌詞に注目し、再履修したいと思っています。




仕事ではヒットした実感なんて稀で、「十分にやった」なんて言える事はどこにもないから、しんどい。
けど、おもしろい。

女性ホルモンに体を振り回わされても、その大きな変化を都度受け入れ、それなりに乗り越える。
と、
自分の生きる強さの向上を感じる。

"初" は、
まだまだこの先にもあると信じ、
いちいち絶望しないで、
「お、来るか?」みたいな感じで闘いをエンジョイしよう。

そんな、少しずつでも自分の人間性の重みを増していくための道の上で、
時々口ずさみたい歌になり、実際フルコーラス歌える気がします。

歌いながら、ボクササイズ、してみようかな?


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