未来に楽しい事はない確信に関する欧米人との会話(自分的時事)
先日カナダ出身で、ずっと日本で暮らしている方と話していて、「向こうでは若い人が、バンバン手元のお金を使う」と心配げに言っていました。
けして景気が良いのではなく、"今楽しめる時に楽しまないと、未来に楽しい事はないという確信" の元に、お金をあるだけ使ってしまうそうです。
「それに比べて日本はまだ、先のことを考えて貯金したり、保険も入ったりしてるからイイね」と言ってくれましたが、実際向こうは程度が強いとは思いますが、本当にイイね、と言ってもらえる状況かというと、…
というのも、実は私も未来に向けて考えろと子供にも言えないし、自分も怪しいからです。
頑張っていればいつか楽になれると思って、結局はただ大人に尽くしきっただけの子供時代から、希望だけが失われたまま仕事での搾取に移行した時代を過ごしました。
子供時代に働く習慣がついていたおかげで、仕事も子育て中にやたら降ってくる役務も、全て人生の筋トレみたいなもの、と割り切ってやれてたので個人的には問題ないのですが、
そのスタンスで、子供に「努力や我慢は必ず報われるから」なんて真顔では言えません。
主人の口癖がこれまた「好きでやってるんでしょ」、で、
こちらのどんな我慢もそれで済ませるので、腹立つけどまあまあそうかもしれないと自分に言い聞かせています。
なので!
今したいかイヤかだけで決める判断軸に対し、それが違うと反射で言う人はかなり浅慮だと思っています。
インターネットのおかげで、場所や時間を越えて自分が一生見ることのないと思っていた景色を見せてもらえるようになり、かえってどうしてもお金貯めてでも見たい光景も少なくなりました。
今目の前のおいしそうなパンを我慢して、100円安いパンを買い続けるモチベーションはそうそうない。
若い世代全員が財布の底まではたいても、景気が良くならないほど、多くが薄い財布しか持っていない。
問題はシンプルに見えるのですが、もうちょっと真面目に考えてみようかな、と思います。
しかし、昔映画などから受けていた向こうの印象と内実がずいぶん違うと思ってしまいました。
人種より環境が人の心にとっては大きいファクターなのは当然なのに、私もまだまだ偏視です。
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