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明けの月に

改札の隅で待ち居り本を読む
きみがすきだとしみじみ思う

詮無きを
呟くきみの
唇を塞ぎし風よ
傘ひとつ落つ


身を焦がし
戸口で絶えて
干からびぬ
きみはロッカー
バッタよバッタ


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