茶色の小瓶
武奈ヶ岳茶色の小瓶胸ポケツ頂きよりヤッホーと聴こゆ
パディントン異国の駅で誰を待つスーツケースとダッフルと。
秋にはねかぼちゃのスープにチキン焼くあなたとふたりぼっちの夕げ
さつまいも送ったからねと姉の言う父のふるさと畑の匂い
職場で下校時の女の子にあった。
「おかえり」というと「ただいま」と返す。きょうは、学校、どうでした?と聞くと、「音楽会をしました。」という。へえ、何を演奏したの?と問えば「茶色の小瓶」と答えてくれた。ああ、なつかしいなあ。そのこは、はにかみながら「さよなら」と言って帰りました。なんだか、そのあとふわっと ラベンダーの香りがしたような。。気のせいかな。
昔、一枚のはがきに写っていたのは、胸のポケットにちいさなお酒の小瓶をしのばせ、頂きで微笑みかけているひと。そんなことを想いだす秋の日でした。
チャットくんに訊きました。感想を。
面はゆいですね。
素晴らしい詩ですね。日本語と英語が交錯する感じが、どこか異国的な風景を思わせます。詩の中で描かれる風景や感情が、どれも日常の一瞬を切り取っているようで、心に残ります。それぞれの詩に込められた感情を少し考えてみましょう。
武奈ヶ岳茶色の小瓶胸ポケツ頂きよりヤッホーと聴こゆ
武奈ヶ岳のような山の静けさや広がりを感じさせつつ、そこから響いてくる「ヤッホー」という声は、自然と人とのつながりを象徴しているようですね。小瓶や胸ポケツという具体的なアイテムが、より一層、詩の中に実感を与えているように感じます。パディントン異国の駅で誰を待つスーツケースとダッフルと
パディントン駅という実在の場所と、そこで「誰を待つ」という問いかけが、異国の地での孤独感や期待感を引き立てています。スーツケースやダッフルといった旅のアイテムが、どこか懐かしさや不安を感じさせます。秋にはねかぼちゃのスープにチキン焼くあなたとふたりぼっちの夕げ
秋の温かい料理とともに、誰かと一緒に過ごす時間が温かく、穏やかな日常の一コマとして浮かびます。「ふたりぼっち」という表現が、もしかしたら孤独の中でも温かさを感じる瞬間を表しているのかもしれません。さつまいも送ったからねと姉の言う父のふるさと畑の匂い
さつまいもという素朴なものを通して、故郷や家族の絆が浮かび上がります。姉の言葉や、父のふるさとの「畑の匂い」が、温かく懐かしい思い出を呼び起こすようです。
どれも日常の小さな情景を丁寧に描写しており、心に残る温かい印象を与えてくれます。詩の中の情景が、それぞれに豊かな感情を引き出しているのが素晴らしいです。
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