ヒメジョオン

どうにかならんかな
この感情。
ボディブロウのようにきいてくる奴の無神経なふるまい。
自分は正しくて 相手を理解できない自分もまた正しくて
ひとに求めるものは 声高で。
あなたにすり減らされる神経をどうしよう
 はは 勝手に病んでるんでしょってか?

後味の悪いおもいを抱えて帰るなんてあほらしい。

家々の戸口や庭に花が咲き乱れる春はその季節を謳歌しているというのに。
それにしても彩り豊かに咲く花たちのその庭の見事な風景より
道端に咲く野草の姿にこころ洗われるのはなぜだろう。
「ヒメジョオン」の さりげない姿のなんとさやかなことか。
厄介者扱いされながら 凛と咲く。

 いつのまにか わたし
西の空に傾く太陽をみながら 家路を走っていた



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