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朝が来る
明け方のコトンと音のひそやかさ
凍てる手から朝を届ける
すごいなあ
そんなに早く起きられて
寡黙なるきみうつむきがちに
私も 心のなかで呟くだけだけど
こんばんは
挨拶すれどうつむいて
静電気ごとなんのオーラ?
一度だけ
きみの笑顔が見てみたい
なんて思わす夕暮れ迫る
ひっそりと咲く花のように、市井に懸命に生きる姿がある。うつむいて、行き過ぎる青年。息の白い冬、彼の背中を見送る朝が来る。
そして これも 朝 出会ったドラマの案内。
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「ソウルで夢破れた主人公が、故郷の田舎町に帰るという物語。」とある雑誌のなかの記事に紹介されていた。
描かれる田舎町はユートピア的だ。雪に閉ざされた集落の住人は、みな善良で、グッドナイト書房で行われる読書会などのイベントにささやかな楽しみを見出しながら春を待つ。
渥美志保さんというライターが書いておられる。ああ 見たいなと思った。冬の里山が舞台の作品。