いと 6 南江 幾乃 2023年8月4日 16:47 このnoteを書き始めるまで、約一か月を要した。あれや、これやとわからない言葉が多くでてくる。アカウント?ユーザー名?ID?好きでもないのに、スキとはどういうこと? さらに、noteより先にTwitterだとかGoogleまで、なぜか登録しろとある。その度に、『よくわからん。なんでグーグルに登録しないといけないのか。詐欺じゃない?』と、いつものように猜疑心が出てくる。 何でもすぐにググって調べるネット検索をするが、ともかく理解力がない。というより、そもそもカタカナやローマ字の言葉の意味がわからない。その言葉を検索していると、さらに次の言葉を検索している。これが、ネットサーフィンというものか?!(違うと思う)で、いつの間にか、元に戻らなくなってしまう。 そして、やっと元の画面に戻ったかと思うと、また初めからやり直し、うんざりしてくる。 何度も繰り返しているうちに、いいかげん面倒になってくる。(ともかく持続力がない)歳を取ると辛抱ということができなくなる。(そう忍耐力もない) 若いうちは、時間はいくらでもあり、やり続けてしまうが、年寄には残された時間がないのだ。(いやいや、何もしていないので、時間はいくらでもたっぷりあるはず・・・)『まあ、別にすぐには困らないので、特に今しなくていいか』と、ここで、いつもの定番理由をつけてあっさり諦めてしまう。(いやいや、今、困ってるし・・・)年を取ると、必ず自分勝手な都合のいい理由がでてくる。(ともかく理屈だけはつけたがる) 絡まった糸が、ますますこんがらがって、大きくもつれたまま。 それが、世の中は広いもんで、ある時ひょんなことから、解決していく。 もつれあげた糸が解けないと、諦めて横に投げてあったものが、三十代の若者がきてアッと言う間に、苦もなくほどいてくれた。 目を丸くして、その手さばきをみる。まるでゲームのように、絡みついた何重もの糸が次々にほどかれていく。そしてゲームの最後に出てくるお馴染みの『おめでとう!クリア!』とファンファーレと共に表示されるのかと思ったくらいだ。「これでいい?あとは、文書を書くだけよ」「あ、ありがと」なるほど、いつも傍らで、片時もスマホをいじっている若者には敵わないと、能力の違いを思いしらされる。言っとくが、この若者の中には四歳の孫も含まれる。お陰でどうにか、noteには投稿できるようになった。毎日、触っていれば、まだ忘れない。 まだ・・・ しかし、残念ながら、最初に教えてもらったはずのTwitterは、いつの間にか、またもや糸が絡まってしまったらしい。糸の端っこすらも見えてこなくなった。年取ると記憶力がなくなる。「若者!? 若者! お~い! このもつれた糸を、またほどいてくれないか!ちゃちゃと!いつものように!」こうやって、いつのまにか、年寄から若者が離れていくのだろう。でも、おまえとの糸は離せへんでえ。(年寄りは執着力が強いねん) ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #日記 #エッセイ #note #若者 #アカウント #ID #高齢者向け #絡む糸 6