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01,狼頭の成れの果て
何かに、迷った。
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シリーズもの1曲目です。
ちょっと不穏な雰囲気とこれから物語が始まるという前向きな気持ちを混ぜて書いてみました。イメージの中にはタイトル通り狼も混ぜているので、ちょっと野性的なトランペットをメインにしています。
以下のこの曲の物語。
「私の一番最初の記憶は飾り気のない真っ白の部屋から始まる。壁も床も天井も、何もかもが白く塗りつぶされた部屋。隅に簡易的なパイプベッドが置かれ、時々白衣を着た人が食べ物や本やクロッキーなど色々なものを持ってきてくれる。お陰で暇はしなかったが、どこか物足りなさを常に感じていた。
ある時、白衣を着た人が手鏡を持ってきてくれた。そこに映る私の姿は、本に描かれた狼そのもので、この部屋に訪れる誰の姿とも明らかに異なっていた。
最初は特に何も感じなかった。私の姿と白衣の人たちの姿が異なるのはそういうものなのだと納得していたし、白い部屋の中しか知らない私には何かを疑問に思う術はなかった。ただ…心の中の物足りなさだけはいつまで経っても拭えなかった。」
ちょっと不穏な雰囲気とこれから物語が始まるという前向きな気持ちを混ぜて書いてみました。イメージの中にはタイトル通り狼も混ぜているので、ちょっと野性的なトランペットをメインにしています。
以下のこの曲の物語。
「私の一番最初の記憶は飾り気のない真っ白の部屋から始まる。壁も床も天井も、何もかもが白く塗りつぶされた部屋。隅に簡易的なパイプベッドが置かれ、時々白衣を着た人が食べ物や本やクロッキーなど色々なものを持ってきてくれる。お陰で暇はしなかったが、どこか物足りなさを常に感じていた。
ある時、白衣を着た人が手鏡を持ってきてくれた。そこに映る私の姿は、本に描かれた狼そのもので、この部屋に訪れる誰の姿とも明らかに異なっていた。
最初は特に何も感じなかった。私の姿と白衣の人たちの姿が異なるのはそういうものなのだと納得していたし、白い部屋の中しか知らない私には何かを疑問に思う術はなかった。ただ…心の中の物足りなさだけはいつまで経っても拭えなかった。」