農作業をカイゼンする
昨年の研修においては毎日、農作業記録を残しておりました。
理由は研修期間を1年としていたため、2年目(つまり今年)は基本独立作業になるので振り返れるようにしなければならないことと、もうひとつは現状把握のための記録です。
PDCAを回す
今でも世の中はPDCAを回すのかは知りませんが、以前の仕事場でトヨタ流なのかパナソニック流なのか分かりませんが、PDCAを回すことをしていました。ちなみに当時社長は「CAPDだ!」と仰っていましたが私も同意してます。
話はそれますが、当時は品質管理部で勤めさせていただき、半年に一度の発表の時には毎回まとめ役としてやっていましたし、色々な流れでパナソニック(当時は松下電機でした)の工場で発表までさせて頂きました。
農業を始める前から恐らくカイゼンはかなり出来るだろうと思っていたので、現状把握は必須にしていました。
現状把握
やり方は簡単です。
グーグルフォームを使ってスプレッドシートに送信するようにしました。
紙で記録をすると後でまとめないといけないですが、スプレッドシートならGAS(プログラム)を組めばまとめられます。無料なのも良いです。
もちろんGPTにお願いすればだれでも簡単に出来ます。ホントに楽ちんです。
これは作業時間の合計と比率のグラフです。
誘引が一番作業時間がかかってることが分かります。なんと全体の25%もかかっていました。
実際の誘引作業を見てみましょう。
農業資材商社の方も見たことがないと言っていたような特殊な誘引方法でやってます。上の図の場合はクリップで縦紐と茎を結んでいますが、うちの場合は縦紐だけではなくて横紐を等間隔で引っ張って、茎を縦紐と横紐にテープナーという器具を使って結んでいます。
つる下ろし作業は装置のおかげで一畝の100本を数秒で下せるのでとても楽です。
では、その誘引の実作業を分解してみます。
さらに問題点を羅列します。
・横紐張りに時間と労力がかかる
・横紐と縦紐の格子状のため後の作業がやりにくい
・テープナーでの茎止めは成長するほど茎の取り回しに時間がかかる
・茎と紐の位置関係の関係でテープナーが止められない時がある
・吊り下げのパイプ回しは回転力が強く危ない(作業者は男性に限られる)
改善点が見えてきました。
次回は目標の設定です。