今年は本当にたくさんの旅をした
今年は本当にたくさんの旅をした。
予定通りの風景を見られたこともあれば、全く予期せぬ風景が眼前に広がることもある。
この風景は後者。
ここがなんという地名なのかもわからない。
携帯の電波も入らないこの場所は通る車もほとんどない。
無風で木の葉の擦れる音すら聞こえなかった。
完璧に写し出された水面に広がるもう一つの景色。
どちらの世界も同じだけ静寂がひろがる。
脳の奥がシーンと鎮まっていく。
ノイズが存在しないというのはこういうことなのか。
見えない何かに圧倒されることの心地よさよ。
これだから旅はやめられない。