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モノクロの世界と色彩の世界と

ケルン駅前にそびえ立つのは、世界遺産にも登録されている「ケルン大聖堂」

曇天の空の元尖塔の先は雲にかすみ、その重厚感ある外観に、まるで白黒の世界に迷い込んだのではないかと錯覚するほどだった。

翌日、澄み渡る青空のもとでもやはり大聖堂だけが色彩のない世界に取り残されているような圧倒的な存在感で鎮座していた。

色彩がシンプルである分、ひとつひとつのディテールの繊細さが際立つ。

内部に入ると美しいステンドグラスがいく枚も並んでいる。
天井高くにはやや異質なモザイク柄のステンドグラスがあり、そこからの光が壁に反射し内壁に柔らかな光を落としていた。

写真をモノクロに現像することは普段はあまりしないのだけれど、ヨーロッパの街は白と黒のシンプルな色彩が本当によく似合う。
それだけ細やかなディテールに心奪われたということなのだろう。

ケルン大聖堂、おそれいった。

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