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素直な気持ち

娘の卒業アルバムの「卒業文集」が面白い。


なかには「すごいな。真似したいな!」と思うくらい上手な作文があって、びっくりする。

読んでいて心に残るのは、自分の気持ちを素直に書いた作文。

なかでも印象に残ったのは「作文が苦手なこと」を書いた子の作文。

その子は作文が苦手で、作文の宿題がでたら泣いたり、原稿用紙を少しずつ破ったりしていたそうだ。(やることがかわいい)
この卒業文集も上手く書けているか自信がないことや、ここまで一人で書けて嬉しい、と素直な気持ちが書かれていた。


小学校の卒業文集ってずっと残るものだから、
「小学校の思い出」や「将来の自分」とか壮大なテーマが多い。小学校生活の集大成!みたいな。

しかしこの子は、「作文が苦手なこと」という人と違うテーマでおっ!?と思わせるし、その子の素直な気持ち、その子らしい文章で書かれていて一気に読めたし、とても面白かった。
全然苦手なんて思わなくていいのに。

娘が卒業文集の作文に悩んでいた時に、「ママの文集見せて」というので見せたんだけど、全然何書いたか覚えていなかった。

娘によると、私の作文は「この気持ちは一生忘れないと思う」という一文で終わっていたそうだ。

え…!? 
ちょっと待って… 
何書いたんだよ自分!?

「この気持ちは一生忘れないと思う。」
娘もセリフのように言わないで…

ひいぃぃぃ
ひどすぎる…  もうやめて…
共感性羞恥で娘まで、なんとも言えない困ったような表情をしていた。
怖くて読み返せない。

もし私が事件で死んで「被害者の卒業文集にはこう書かれていました…」「この気持ちは一生忘れないと思う…」とかテレビで放送されたら死んでも死にきれない。

卒業文集は、noteみたいに後で編集できないからつらい。 レジェンドとしてずっと残り続ける。

カッコつけて書いた作文はきっとペラペラな内容だと思う。だって「一生忘れない」とか書いているくせに、とっくに忘れているんだもん。
私は作文が苦手だったので、どうにかして原稿用紙を埋めたかったんだと思う。

娘の作文は「5〜6回書き直した!」というだけあって、私の作文より全然素晴らしいものだったし、他の子も何度も書き直したんだろう。
みんな自分の言葉で素敵な作文に仕上げていた。

この前小学校を卒業したばかりのこの子たちの未来が楽しみだし、伸びしろしかない。

それに比べ、私の伸びしろは少しはあるだろうが(あって!)、それよりなにより、同じ小学6年生だった頃の伸びしろが、今の子ども達と比べると短すぎると思う。

今の子どもたちは、私が小学生だったときよりもはるかに頑張っているし、真面目だと思う。

例えば私が小学生の頃は、学校の校庭に野良犬が入ってくると、それに気づいた生徒が「あーーー!!!犬犬犬!キタキター!!!」と騒ぎ、休み時間になると皆で犬を捕まえてたりしていた。 
犬も迷い込んじゃっただけなのに可哀想だ。

息子に「野良犬が学校に来たことある?」と聞くと、「あるわけないやん!ハハッ!」と冗談でしょ?みたいに笑っていた。

確かに最近、野良犬を見かけない。
どこにいったんだろう。

話がそれてしまったが、私も素直な気持ちを
カッコつけずにnoteに綴っていきたい。
そして、この気持ちは一生忘れないと思う。

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