【A2~B1検定試験受験】スロベニア語学習のあれこれ⑨
こんにちは。昨日、一昨日とスロベニア語のA2~B1レベルの検定試験を受けてきたので、試験の概要・試験当日の様子などを書いていこうと思います。
試験の結果は約1か月後で、正直合格したかどうかは自信がないので、この記事も書こうか迷ったのですが(落ちてたら恥ずかしいので)いつかの誰かの参考になればと思って書くことにしました!
【試験全体概要】
スロベニア語の公式の試験は私が知る限り1つしかありません。
Center za slovenščino kot drugi in tuji zejik という機関が主催する試験です。
※スロベニア国内での現地受験のみ、実施されています。
【試験のレベル分け】
・Vstopna raven(入門レベル) →CEFR A1レベル
・Osnovna raven(初級レベル) →CEFR A2~B1レベル
・Višja raven(上級レベル) →CEFR B2レベル
・Raven odličnosti(超級レベル) → CEFR C1~C2レベル
※私は今回、Osnovna raven(初級レベル)を受験しました!
【試験方式】
すべてレベルで
・リーディング
・リスニング
・ライティング
・スピーキング(面接試験)
の4つの試験があります。
【試験会場】
スロベニアの各地。試験のレベルや受験時期により異なる。
リュブリャナ、マリボル、ノヴォメスト、ムルスカソボタ、コペルなどなど・・・
【試験日程】
年4回くらい 試験のレベルによって異なる。
【受験料】
・Vstopna raven(入門レベル) →133€
・Osnovna raven(初級レベル) →162€
・Višja raven(上級レベル) →182€
・Raven odličnosti(超級レベル) →182€
日本円にすると3万円くらいするので、個人的には安くないなと思いました。TOEFLと同じくらいの値段なのかな??
【申し込み方法】
Center za slovenščino kot drugi in tuji zejik のHPから申し込み
【A2~B1レベルの試験概要および感想】
私が受けたA2~B1レベルは
・リーディング 40分
・リスニング 25分程度
・ライティング 40分
・スピーキング 30分 (15分の準備時間+面接15分)
という試験内容でした。
試験の過去問は公開されておらず、サンプル問題のみをHPで見ることができます。サンプル問題↓
【リーディングパート】
試験の文章のテーマとしては
Naloga 1 テレビ番組の短い説明を読んで、どんな番組がタイトルとマッチさせる
Naloga 2 ①ユーゴスラビア時代の観光について
②幼稚園生が空港を見学する話
Naloga 3 スロベニアの有名なパティシエの人生について
Naloga 4 3つの町の説明を読んで、それぞれの特徴について答える
私が受験したときは試験問題のレベルは、サンプル問題とほぼ同じ、もしくは単語のレベルは少し簡単であったように思いました。ただ、サンプル問題よりも文章の量が少し多いと感じました。
サンプル問題と少し違ったのは、以下の点です。
私はわりとじっくり解いて終了時間5分前くらいに終わりました。
全体の見直しをして、終了時間になりました。
1つだけ単語がわからず自信がない問題があって、それは帰宅後夫に確認したら、見事に間違っていました。がっかり。仕方ない。
【リスニング】
Naloga 1 病院での会話(患者、医者、受付など)
Naloga 2 レストランは好きかどうかのインタビュー
Naloga 3 数学の先生になった経緯のインタビュー
Naloga 4 同僚が1週間休みをとるので、来週の仕事を引き継ぐ
リスニングは前半部分は1回しか流れないので、そこが心配でした。
サンプル問題は、それぞれの会話でシチュエーションが異なり、まず「誰がどこで話しているか」を理解するのが難しいと感じていました。
でも当日は、会話すべてが「病院での会話」でシチュエーションが一緒だったので、少しは理解しやすかったです。
個人的に一番難しかったのはNaloga 4でした。Naloga 1~3までは選択式なのですが、Naloga 4は記述式で、例えば「どこで会議がある」「誰とミーティングをする」「何を準備する」などを記述で答えなければなりません。メモを取っている間にどんどん会話が流れてしまって、聞き取れない箇所がいくつかありました。聞くことと書くことを同時にするのが全然できませんでした。
【ライティング】
ライティングでは2つの問題がでました。
①住んでいる町のいいところについて、お褒めのメールを送る
・どんなところが気に入っているか
・それが自分の生活にどんな影響を与えているか
について、フォーマルなスタイルでメールを書きます。
②友達から「同じ会社で働くことになった」という旨のメールが届いたので、返事をする(友達からの質問に答え、さらにこちらからも質問をする)
・初日に何をするか、必要な物
・上司や同僚の様子
・勤務時間や休憩時間について
・通勤方法について
をカジュアルなスタイルでメールを書きます。
個人的には、これまで「苦情を言う」「欠席の連絡をする」「返品依頼する」「中古品の購入について交渉する」「遺失物の問い合わせをする」といったシチュエーションでライティングの練習をしていたのですが、
①の「お褒めのメールを送る」というシチュエーションは想定していなくて、少し困ってしまいました。仕方ないですね。準備不足。
【スピーキング】
スピーキングは翌日受験しました。
スピーキングの試験は3つのパートがあります。
①自己紹介(6つのテーマのうち3つを選ぶ)
②ロールプレイ(2つのロールカードのうち1つを選ぶ)
③写真説明タスクおよび質疑応答(2つの写真のうち1つを選ぶ)
入室すると、はじめに試験の説明がありました。
15分の準備時間の中で、①と②を準備することができます。
私は①の自己紹介のテーマとして「出身地」「趣味」「好きな食べ物」を選びました。
②のロールプレイでは「アパートの暖房の調子が悪いので、大家さんに電話する」というロールカードを選びました。
15分の準備時間があったので、ロールプレイのセリフを書いたり、自己紹介のテーマのポイントをまとめたりしました。
結果として、自己紹介のパートは出身地、趣味の2つのテーマについて話し、面接官からの質問に答えたら時間切れになり、好きな食べものについては話しませんでした。
ロールプレイも試験管の方が親切な大家さんを演じてくれたので、そんなに滞ることなく会話を進めることができました。(無理な交渉などはする必要がなかったです)
ただやはりとても緊張してしまって、どもったり、うまく言葉が出てこない箇所がたくさんありました。また、会話は進んでいましたが、残念ながら単語の活用、動詞の活用などはめちゃくちゃだったと思います。(もし試験に落ちていたらそこが原因だと思います。)
最後の写真のパートは、女性がパソコンの前で勉強している写真を選びました。女性の髪形や服装、机の上に置いてあるものを説明しました。
その後、「普段パソコンを使うことのメリットとデメリットは何?」という質問がありました。「パソコンはとても便利ですが、ときどきやめられないことがあります。動画やSNSを長い時間見てしまいます。」と答えました。そのあと、「どんな動画をみますか」ときかれたので「私は食べ物が好きなので、料理が上手になる方法とか、どこにおいしいレストランがあるかとか、そういうのを見ます」を答えました。
ここまで答えて、試験終了となりました。
【全体的な感想】
試験の結果はわかりませんが、試験は受けてよかったと思っています。試験に向けて、ここ1か月は前向きに勉強できましたし、フォーマルなメールの書き方を学んだり、いろいろいい経験になりました。
ただ、1つびっくりしたのが、受験者のほとんどの方はA2~B1よりももっともっと高いスロベニア語の能力があるということ。
おそらく、長い間スロベニアに住んでいる旧ユーゴスラビア出身の方で、ビザや国籍取得の要件に、スロベニア語能力の証明が必要なのだと思います。
(ちなみに夫の同僚(長期間スロベニアに住んでいるセルビア人、スロベニア語で普段から仕事している方)も、証明書取得のために私と同じレベルを受験したと言っていました 笑)
少し前に準備クラスに参加した際に、周りの受験予定の方があまりにみんなスロベニア語ぺらぺらなので、何事かと思いましたが、きっとそういうことなのでしょう笑 私のようにこのレベルに受かるかどうかわからないけど、挑戦するぞ!みたいな人はきっと試験会場に数人だと思われます・・・笑
まあ人は人自分は自分ということでこれからもマイペースでスロベニア語の勉強を続けたいと思います。
もし受かっていたら、試験対策にどんなことをしたか、シェアしたいと思います。不合格だったらシェアしません笑
お読みいただきありがとうございました。
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