猩猩緋(しょうじょうひ)
・卑見…自分の意見
・ケルメス…カイガラムシのこと
・紅緋染…紅花、支子、黄檗、うこんによる染めのこと
写真の襦袢反物をお預かりした時、やはり朱赤に惹かれ、反物は恐らく昭和初期から中期?辺りのものだろうと思い日本色名大鑑から探してみることに。
写真で実際の色をネット内で表現することは大変難しいのですが、出来るだけ近い色味でここへ載せています。
本を開いてみると『猩猩緋』が1番近い色味に感じる。
猩猩緋といえば、かの有名なこちらの陣羽織を想像すると色味を連想しやすくなると思います。
豊臣秀吉に仕えながら、関ヶ原の戦いで徳川家康に味方した小早川秀秋(1582〜1602)が着ていたと伝えられる陣羽織。
猩猩と言えば、お猿さんのこと。
お猿さんと陣羽織の猩猩、もしかして猿に掛けてるのかなと感じたり。
兎に角、あくまで我が国には植物由来の染めとしての猩猩緋であって、生き物の殺生による染めではないと否定している様に見えるところが日本らしくて良いなと感じたのでここへ載せてみました。
今回はメモ程度に、参考になれば幸いです^^
以上ものぐさ和裁師でした🪡
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